前年ぜんねんより59万まん5000人にん減少げんしょう

総務そうむ省しょうは、去年きょねん10月つき1日にち現在げんざいの人口じんこう推計すいけいを発表はっぴょうし、外国がいこく人じんを含ふくめた日本にっぽんの総そう人口じんこうは1億おく2435万まん2000人にんで、前まえの年としよりも59万まん5000人にん、率りつにして0.48％減へりました。

日本にっぽんの総そう人口じんこうは、2011年ねん以降いこう、13年ねん連続れんぞくの減少げんしょうとなり、減少げんしょう幅はば、減少げんしょう率りつともに前まえの年としよりも拡大かくだいしています。

また、外国がいこく人じんを除のぞいた日本人にっぽんじんの人口じんこうで見みると1億おく2119万まん3000人にんで、前まえの年としと比くらべて83万まん7000人にん、率りつにして0.69％の減少げんしょうとなりました。減少げんしょう幅はば、減少げんしょう率りつともに過去かこ最大さいだいとなっています。

日本にっぽんの総そう人口じんこうは、戦後せんご、増加ぞうか傾向けいこうが続つづき、1967年ねんに初はじめて1億おく人にんを突破とっぱします。そして、1974年ねんには1億おく1000万まん人にんを、1984年ねんには1億おく2000万まん人にんを超こえます。2008年ねんには1億おく2808万まん4000人にんとピークを迎むかえます。その後そのごは減少げんしょう傾向けいこうに転てんじ、2011年ねん以降いこうは、13年ねん連続れんぞくで減少げんしょうしています。

75歳さい以上いじょう 初はじめて2000万まん人にん超こえる

総そう人口じんこうを年齢ねんれい区分くぶん別べつにみると、65歳さい以上いじょうが3622万まん7000人にんで、総そう人口じんこうに占しめる割合わりあいは0.1ポイント上あがって29.1％と過去かこ最高さいこうとなりました。

さらに、75歳さい以上いじょうの人口じんこうは2007万まん8000人にんで、71万まん人にん余あまり増ふえて、初はじめて2000万まん人にんを超こえ、総そう人口じんこうに占しめる割合わりあいは0.6ポイント上あがって16.1％と過去かこ最高さいこうとなっています。

一方いっぽう、15歳さい未満みまんの人口じんこうは1417万まん3000人にんで、割合わりあいは前まえの年としよりも0.2ポイント下さがって、11.4％と過去かこ最低さいていとなり、少子しょうし高齢こうれい化かがいっそう進すすんだ形かたちとなりました。

また、15歳さいから64歳さいの「生産せいさん年齢ねんれい人口じんこう」は7395万まん2000人にんで、前まえの年としより25万まん6000人にん減へったものの、総そう人口じんこうに占しめる割合わりあいは、過去かこ最低さいていだった前まえの年としを0.1ポイント上回うわまわって59.5％となりました。

15歳さい未満みまんの割合わりあい すべての都道とどう府県ふけんで前年ぜんねんより低下ていか

年齢ねんれい区分くぶん別べつに見みますと、15歳さい未満みまんの割合わりあいは、すべての都道とどう府県ふけんで前まえの年としより低下ていかしています。

15歳さい未満みまんの割合わりあいが最もっとも多おおいのは▽沖縄おきなわ県けんで16.1％、次ついで▽滋賀しが県けんの13％、▽佐賀さが県けんの12.9％などとなったのに対にたいし、最もっとも少すくないのは▽秋田あきた県けんで9.1％、次ついで▽青森あおもり県けんの10％、▽北海道ほっかいどうの10.1％などとなっています。

75歳さい以上いじょうの割合わりあいが最もっとも多おおいのは▽秋田あきた県けんで21.2％、次ついで▽高知こうち県けんの20.7％、▽山口やまぐち県けんの20％などとなったのに対にたいし、最もっとも少すくない沖縄おきなわ県けんは11.3％でした。

増加ぞうかは東京とうきょう都とだけ

都道とどう府県ふけん別べつの人口じんこうを詳くわしく見みていきます。

人口じんこうが増ふえたのは東京とうきょう都とだけで、増加ぞうか率りつは0.34％と前まえの年としよりも0.14ポイント増加ぞうかしています。

東京とうきょう都との人口じんこうは新型しんがたコロナの影響えいきょうで2021年ねんは減少げんしょうしましたが、去年きょねんに続つづき2年ねん連続れんぞくの増加ぞうかとなりました。

東京とうきょう都との人口じんこうは1408万まん6000人にんで、全国ぜんこくに占しめる割合わりあいは11.3％となり、前まえの年としよりも0.1ポイント増ふえています。

人口じんこうが減少げんしょうした46の道府県どうふけんを見みますと、減少げんしょう率りつが0.5％以内いないだったのは8つの府ふと県けんで、低ひくい順じゅんに▽沖縄おきなわ県けんが0.02％▽神奈川かながわ県けんが0.04％▽埼玉さいたま県けんが0.08％▽千葉ちば県けんが0.15％▽滋賀しが県けんが0.16％などとなっています。

減少げんしょう率りつが1％を超こえたのは15の県けんで、高たかい順じゅんに▽秋田あきた県けんが1.75％▽青森あおもり県けんが1.66％▽岩手いわて県けんが1.47％▽山形やまがた県けんが1.42％▽高知こうち県けんが1.37％などとなっています。

減少げんしょう率りつは38の道府県どうふけんで前まえの年としより拡大かくだいしていて、最もっとも拡大かくだいしたのは山梨やまなし県けんで0.32ポイント増ふえました。

松本まつもと総務そうむ大臣だいじんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「人口じんこう減少げんしょうや少子しょうし高齢こうれい化かの流ながれは深刻しんこくだと受け止うけとめている。地域ちいきの活性かっせい化かに取り組とりくみ、地方ちほうへの人ひとの流ながれを作つくることができれば少子しょうし化か対策たいさくに貢献こうけんする側面そくめんにもなる可能かのう性せいがあるのではないか。総務そうむ省しょうとしては、地方ちほうへの人ひとの流ながれを創出そうしゅつできるように、地域ちいきおこし協力きょうりょく隊たいなどの取り組とりくみを進すすめたい」と述のべました。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは、午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで「少子しょうし高齢こうれい化かや人口じんこう減少げんしょうといった時代じだいの大おおきな変革へんかく期きを迎むかえる中なかで、社会しゃかい保障ほしょう制度せいどの持続じぞく可能かのう性せいを確保かくほするため、すべての国民こくみんが能力のうりょくに応おうじて負担ふたんし支ささえ合あい、人生じんせいのステージに応おうじて必要ひつような保障ほしょうがバランスよく提供ていきょうされることが必要ひつようだ」と述のべました。

そのうえで「医療いりょうと介護かいごの連携れんけい強化きょうかを図はかり、担い手にないてを確保かくほするための賃上ちんあげなどにも取り組とりくんでいる。今後こんごも地域ちいきでの医療いりょう機関きかんの連携れんけいや機能きのう分化ぶんかの推進すいしんなど幅広はばひろい取り組とりくみを視野しやに入いれ、全ぜん世代せだい型がた社会しゃかい保障ほしょうの構築こうちくに向むけ全力ぜんりょくで取り組とりくむ」と述のべました。