東京労災病院の
医師が、
都内の
医療機器メーカーの
製品を
優先的に
使う見返りに、
現金を
受け取ったとして
逮捕された
事件で、メーカーの
担当者が
営業を
始めた6
年前から
使用率が
大幅に
上がったことが
捜査関係者への
取材で
分かりました。
警視庁は
メーカー側との
関係を
深めたいきさつを
調べています。
独立行政法人が運営する「東京労災病院」の整形外科医浅沼雄太容疑者(41)は、おととし、医療機器メーカー「HOYATechnosurgical」の製品を、手術で優先的に使う見返りに、元営業部長小野田大容疑者(46)や、営業担当だった加藤高彰容疑者(39)から現金およそ50万円を受け取ったとして、収賄の疑いで逮捕されました。
これまでの調べで、浅沼医師にはこのメーカーの製品を使うたびに販売価格に応じたポイントが与えられ、小野田元営業部長らが飲食代などの領収書と引き換えにポイント分の現金を渡していたことが分かっています。
捜査関係者によりますと、東京労災病院の整形外科では、当初、このメーカーの製品はほとんど使われていませんでしたが、加藤容疑者が担当になった6年前から使用される割合が大幅に増えたということです。
多くのポイントを得るために使用頻度を上げたとみられ、警視庁はメーカー側との関係を深めたいきさつを調べています。