中東を襲った記録的な豪雨の影響で、イラン南東部で洪水の被害が広がっています。国営通信(IRNA)は18日、道路建設作業員3人が洪水のために死亡したと伝えました。
当局は、ワニが生息地から押し流される可能性があるとして、住民に警戒を呼びかけています。
イラン政府系メヘル通信の17日の報道によると、バンダルアッバス、ケルマン、シスタン・バルチスタンの各州で、豪雨による鉄砲水が発生しました。
各地で河川が氾濫(はんらん)し、ダムは容量の限界に達して設備が激しく損傷しています。現地メディアの映像には、大規模な洪水の中でボートを使った救助活動が行われる様子が映っています。
現地メディアが18日に伝えたところによると、シスタン・バルチスタン州環境局は、ワニが生息地から押し流されている恐れがあるとして住民に警戒を促し、洪水が収まって状況が安定するまでは川岸や湿地、沼地、野生生物の生息地周辺へ不必要に近づかないよう呼びかけました。