ドジャース 大谷おおや翔しょう平たいら 日本にっぽん選手せんしゅの最多さいたホームラン記録きろくを更新こうしん

ドジャースは本拠地ほんきょちのロサンゼルスでメッツと対戦たいせんし、大谷おおや選手せんしゅは2番ばん・指名しめい打者だしゃで先発せんぱつ出場しゅつじょうしました。

1回かいの第だい1打席だせきは変化球へんかきゅうにタイミングを外はずされて空振からぶり三振さんしんでした。

0対たい0の3回かい、ワンアウト一塁いちるいで迎むかえた第だい2打席だせきで、2球きゅう目めの甘あまく入はいったスライダーを完璧かんぺきにとらえてライトへ運はこび、先制せんせいとなる5号ごうツーランホームランを打うちました。

大谷おおや選手せんしゅは今月こんげつ12日にちの試合しあいで175本ほん目めを打うって以来いらい、8試合しあいぶりのホームランで、大リーグだいり-ぐ通算つうさんの数かずを176本ほんとし松井まつい秀喜ひできさんを抜ぬいて日本にっぽん選手せんしゅの最多さいた記録きろくを更新こうしんしました。

球場きゅうじょうの電光でんこう掲示板けいじばんには「176」の数字すうじが表示ひょうじされ、大谷おおや選手せんしゅを祝福しゅくふくしました。

5回かいの第だい3打席だせきは3対たい0とリードを広ひろげた直後ちょくご、なおもノーアウト一塁いちるい二塁にるいと続つづく場面ばめんで、強烈きょうれつなピッチャー返がえしを打うって2打席だせき連続れんぞくヒットとなる内野ないや安打あんだとし、満塁まんるいへとチャンスを広ひろげました。

続つづく3番ばんフリーマン選手せんしゅにタイムリーツーベースヒットが出でるなどドジャースはこの回かい、打者だしゃ11人にんと打線だせんがつながって一挙いっきょ8点てんを奪うばいました。

このあと6回かいの第だい4打席だせきでフォアボールを選えらんだあと10対たい0と大おおきくリードしたまま、8回かいに回まわってきた打席だせきでは代打だいだが送おくられて移籍いせき後ご、初はじめて途中とちゅう交代こうたいとなりました。

大谷おおや選手せんしゅはこの試合しあい3打数だすう2安打あんだ2打点だてんフォアボールが1つで連続れんぞく試合しあいヒットを「7」に伸のばし、打率だりつは3割わり6分ふん8厘りんまで上あがりました。

試合しあいは、ドジャースが10対たい0のまま勝かって連敗れんぱいを「3」で止とめました。

飛ひ距離きょりは128メートル

大谷おおや選手せんしゅが大リーグだいり-ぐの日本にっぽん選手せんしゅの最多さいたホームラン記録きろくを更新こうしんした今こんシーズン5号ごうホームランは、メッツの先発せんぱつ右腕うわん、ハウザー投手とうしゅが投なげた131キロのスライダーを捉とらえ、快音かいおんとともにボールはライトスタンドの上段じょうだんまで届とどきました。

打球だきゅう速度そくどは177キロ、飛ひ距離きょりは128.9メートルで、ライトを守まもっていたメッツのマーテイ選手せんしゅは打うった瞬間しゅんかん、ホームランを確信かくしんして一いち歩ほも動うごかず、スタンドのほうへ顔かおを向むけることもない特大とくだいの当あたりでした。

大谷おおや選手せんしゅのホームランは8試合しあいぶりで、今こんシーズン1号ごうを打うった今月こんげつ3日にちのジャイアンツ戦せんの時ときと同様どうようにドジャースのグラスナウ投手とうしゅが先発せんぱつしている試合しあいでした。

大谷おおや選手せんしゅは昨さくシーズンのオフ、グラスナウ投手とうしゅがレイズからドジャースに移籍いせきした際さいに「あなたのためにホームランを打うちたい」とビデオメッセージを送おくっていて、再ふたたび「有ゆう言げん実行じっこう」のホームランとなりました。

大谷おおや選手せんしゅ「打うてて安心あんしんと喜よろこびと」

チームの連敗れんぱいストップにも貢献こうけんした大谷おおや選手せんしゅは、試合しあい直後ちょくご、現地げんち放送ほうそう局きょくのインタビューに応おうじ「早はやく打うちたいと思おもっていたのでまず打うてて安心あんしんと喜よろこびとどちらの気持きもちもある」と率直そっちょくな感想かんそうを話はなしました。

試合しあいではドジャース本来ほんらいの強力きょうりょくな打線だせんがつながって大量たいりょうリードしたことについては「きょうをきっかけにもっともっとつながりのあるいいオフェンスができると思おもう。何なにより、先発せんぱつのグラスナウ投手とうしゅがすばらしいパフォーマンスだった」と話はなしました。

日本にっぽん選手せんしゅの大リーグだいり-ぐ通算つうさんホームラン数すうは?

大リーグだいり-ぐでの日本にっぽん選手せんしゅの通算つうさんホームラン数すうの記録きろくです。

▽トップは大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅの176本ほんです。

▽2位いは松井まつい秀喜ひできさんの175本ほんです。松井まついさんが大リーグだいり-ぐで最後さいごにホームランを打うったのはレイズ時代じだいの2012年ねんで、大谷おおや選手せんしゅは12年ねんぶりの記録きろく更新こうしんとなりました。

▽3位いはイチローさんの通算つうさん117本ほんで、100本ほん以上いじょう打うっているのはこの3人にんだけです。

▽4位いは城島じょうじま健司けんじさんの48本ほん。

▽5位いは井口いぐち資し仁ひとしさんの44本ほん。

▽6位いは福留ふくとめ孝介こうすけさんの42本ほんです。

▽7位いはカブスの鈴木すずき誠まこと也選手せんしゅで、現時点げんじてんで37本ほんを打うっています。

松井まついさんが通算つうさん1205試合しあいで175本ほんに到達とうたつしたのに対にたいし、大谷おおや選手せんしゅはバッターとして出場しゅつじょうした717試合しあい目めでこの記録きろくに並ならび、725試合しあい目めで超こえました。

特とくに2021年ねんから昨さくシーズンまでの3年ねんでは124本ほんを打うつなど、近年きんねんは驚異きょうい的てきなペースでホームランを積み重つみかさねています。

大谷おおや翔しょう平たいら ホームラン176本ほんの軌跡きせき

大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅが打うった176本ほんのホームランを年としごとに振り返ふりかえると、近年きんねんの驚異きょうい的てきなハイペースがはっきりと分わかります。

2018年ねん＝22本ほん

エンジェルスでのルーキーイヤーはリーグ36位いとなる22本ほんのホームランを打うちました。

大リーグだいり-ぐ1号ごうは2018年ねん4月つき3日にちで、エンジェルスタジアムでの初はじめての試合しあいの1回かい、最初さいしょの打席だせきでスリーランホームランという劇的げきてきな本拠地ほんきょちデビューでした。

翌日よくじつには前まえのシーズンにサイ・ヤング賞しょうに輝かがやいた好こう投手とうしゅ、クルーバー投手とうしゅから早はやくも2号ごうを打うちました。

10月つきには右みぎひじのトミー・ジョン手術しゅじゅつを受うけましたが、投打とうだの二刀流にとうりゅうで大リーグだいり-ぐデビューを飾かざってピッチャーとしても4勝しょうをあげ、新人しんじん王おうを受賞じゅしょうしました。

2019年ねん＝18本ほん

2年ねん目めのホームランはリーグ74位いの18本ほん。

右みぎひじの手術しゅじゅつの影響えいきょうでバッターとしての復帰ふっきが5月つきからとなり、ピッチャーとしては全休ぜんきゅうしたシーズンで、シーズン終盤しゅうばんの9月つきには左ひだりひざの手術しゅじゅつも行おこなったため、バッターとして106試合しあいの出場しゅつじょうでマークした記録きろくでした。

6月つきのレイズ戦せんでは最初さいしょの打席だせきでホームラン（通算つうさん30号ごう）を打うったあと、ツーベース、スリーベース、そしてシングルヒットを打うって、大リーグだいり-ぐの日本にっぽん選手せんしゅで初はじめてサイクルヒットを達成たっせいしました。

2020年ねん＝7本ほん

3年ねん目めは、リーグ60位いの7本ほん。

新型しんがたコロナの影響えいきょうでレギュラーシーズンが通常つうじょうの162試合しあいから60試合しあいに大おおきく短縮たんしゅくされたシーズンでしたが、大谷おおや選手せんしゅは打率だりつ1割わり9分ふんと不調ふちょうのままシーズンを終おえました。

ピッチャーとしても2年ねんぶりに復帰ふっきしたものの2試合しあいで防御ぼうぎょ率りつ37.80と精彩せいさいを欠かき、今後こんごの二刀流にとうりゅうの継続けいぞくが危あやぶまれたシーズンでした。

2021年ねん＝46本ほん

背水はいすいの陣じんで臨のぞんだ4年ねん目めはシーズンを通をとおして投打とうだの二刀流にとうりゅうで躍動やくどうし、リーグ3位いの46本ほんのホームランを打うちました。

4月つき9日にちにはバッターとして262試合しあい目めの出場しゅつじょうで大リーグだいり-ぐ通算つうさん50号ごうを達成たっせいし、日本にっぽん選手せんしゅでは最速さいそくでした。

7月つき7日にちのホームラン（通算つうさん79号ごう）で松井まつい秀喜ひできさんが作つくった大リーグだいり-ぐの日本にっぽん選手せんしゅ、シーズン最多さいたホームラン記録きろく31本ほんを前半ぜんはん戦せんで塗り替ぬりかえ、シーズン最後さいごまでホームラン王おうを争あらそいました。

ピッチャーとしても9勝しょうをあげ、自身じしん初はつのシーズンMVP＝最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅを受賞じゅしょうしました。

2022年ねん＝34本ほん

5年ねん目めはリーグ4位いの34本ほんと前まえの年としより減へらしましたが、この年としは15勝しょう、防御ぼうぎょ率りつ2.33とピッチャーとして自己じこ最高さいこうの成績せいせきをマークしました。

節目ふしめの記録きろくにも到達とうたつし、5月つき9日にちのレイズ戦せんで自身じしん初はつの満塁まんるいホームランを打うって通算つうさん99号ごう、14日にちのアスレティックス戦せんで通算つうさん100号ごうを打うちました。

バッターとしては444試合しあい目めの出場しゅつじょうで、出場しゅつじょう636試合しあいで達成たっせいした松井まついさんより200試合しあい近ちかく早はやいペースでした。

2023年ねん＝44本ほん

エンジェルスとの契約けいやく最終さいしゅう年ねんとなった6年ねん目めは、6月つき17日にちのロイヤルズ戦せんで通算つうさん150号ごうに到達とうたつするなど6月つきと7月つきであわせて24本ほんと驚異きょうい的てきなペースでホームランを打うち、2か月かげつ連続れんぞくで月間げっかんMVPを受賞じゅしょう。

9月つきにはバッティング練習れんしゅう中ちゅうに脇腹わきばらを痛いため、結果けっか的てきにシーズン終盤しゅうばんの25試合しあいを欠場けつじょうしましたが、シーズン44本ほんを打うってアジア出身しゅっしんの選手せんしゅとして初はじめてホームラン王おうを獲得かくとくしました。

通算つうさんホームランは171本ほんにまで伸のび、自身じしん2回かい目めのシーズンMVPも受賞じゅしょうしました。

そして、シーズンオフにエンジェルスからドジャースに10年ねん契約けいやくで移籍いせきしました。

2024年ねん＝ここまで5本ほん

新しん天地てんち・ドジャースでの初はつホームランは開幕かいまくから9試合しあい目め、本拠地ほんきょちで行おこなわれた4月つき3日にちのジャイアンツ戦せんでした。

自身じしん最長さいちょうとなる開幕かいまくから41打席だせき目めとなる待望たいぼうの1本ほんに「焦あせる気持きもちを我慢がまんしながら自分じぶんのスイングをしようと努つとめてきた」と率直そっちょくな思おもいを話はなしました。

去年きょねん9月つきに受うけた2回かい目めとなる右みぎひじのトミー・ジョン手術しゅじゅつの影響えいきょうで今こんシーズンはバッターに専念せんねんしていますが、開幕かいまくから24試合しあい目めで松井まつい秀喜ひできさんの日本にっぽん選手せんしゅの大リーグだいり-ぐでのホームラン記録きろくを上回うわまわる通算つうさん176本ほん目めを打うちました。

現在げんざいのペースを保たもてばシーズンでは33本ほんを打うつ計算けいさんですが、大谷おおや選手せんしゅは例年れいねん6月つきと7月つきに絶好調ぜっこうちょうになるだけにケガなく試合しあいに出で続つづけられればシーズン前半ぜんはんで通算つうさん200号ごうに到達とうたつする可能かのう性せいも十分じゅうぶんにあります。