バイデン
大統領は
日本時間の
早朝、ポーランドのドゥダ
大統領や、NATO=
北大西洋条約機構のストルテンベルグ
事務総長と
相次いで
電話会談を
行うとともに、G7=
主要7
か国とNATOの
緊急首脳会合に
出席しました。
そして日本時間の午前11時ごろ、記者団に対し「何が起きたのかを正確に究明したうえで、次にとるべき対応について決定する」と述べて、事実関係を把握したうえで、今後の対応を決めたいという考えを示しました。
さらにバイデン大統領は「調査が完全に終わるまでは確かなことは言えないが軌道から考えると、ロシアから発射されたとは考えにくい」と述べました。
北大西洋条約の第5条は、加盟国が1国でも攻撃を受けた場合、これを加盟国全体への攻撃とみなして反撃などの対応をとる集団的自衛権の行使が規定されています。
NATOが仮にロシアが加盟国であるポーランドを攻撃したと認定した場合、NATOとしての集団的自衛権の行使につながる可能性もあることから、バイデン大統領としては、事実関係の確認を進めたうえで慎重に対応を検討する考えを示したものとみられます。
G7とNATOの緊急会合 緊密連携で一致
ロシア
製のミサイルがポーランド
領内に
落下したと
伝えられたことを
受けて、G7=
主要7
か国とNATO=
北大西洋条約機構の
緊急会合が、
岸田総理大臣も
出席してインドネシアで
開かれ、
各国首脳は、
調査の
進展を
注視し、
引き続き緊密に
連携して
いくことで
一致しました。
会合で、岸田総理大臣は「ポーランドにミサイルが着弾したとの情報に接し、大変憂慮し、状況を注視している。ロシアがキーウを含むウクライナ各地を攻撃していることを非難する」と述べました。
また、ミサイル落下により、2人が死亡したと伝えられていることについて、弔意を表明するとともに、状況を注視していることを伝えました。
さらに「ウクライナ情勢は、国際秩序の根幹に関わる問題であり、インド太平洋の安全保障と不可分だ。このようなときこそ、G7、NATO、そして有志国の連携、協力を、一層、密にしていきたい」と述べました。
そして、会合で、各国首脳は、調査の進展を注視し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
ポーランド モラウィエツキ首相「NATO第4条の適用を協議」
ポーランドのモラウィエツキ
首相は
記者会見を
開き「われわれはポーランド
軍の
精鋭部隊の
戦闘態勢を
強化し、
領空の
監視については
同盟国とも
協力して
行っていて
いく」と
述べ、
警戒の
レベルを
引き上げることを
明らかにしました。
また「われわれは北大西洋条約第4条の適用の可能性について、同盟国と協議している」と述べ、NATO=北大西洋条約機構の加盟国の領土や安全などが脅かされている場合に対応を協議すると定めた、北大西洋条約第4条の適用を要請するかどうか、検討していることを明らかにしました。
11:00すぎ 松野官房長官「邦人被害が出ているとの情報ない」
松野官房長官は、
午前11
時すぎに
始まった
午前の
記者会見で「ポーランドにミサイルが
着弾したとの
情報に
接し、
大変憂慮している。
犠牲者が
出ていることに
弔意を
表明し、
調査の
進展を
注視している」と
述べました。
そのうえで「このような時だからこそ、G7やNATO=北大西洋条約機構、それに有志国との連携、協力を一層、緊密にしていきたい。日本も来年のG7議長国として積極的な役割を果たしていきたい」と述べました。
また、日本人の被害については「現時点で邦人被害が出ているとの情報には接していない。ポーランドの日本大使館から在留邦人にメールを出して、ウクライナ国境付近への不要不急の外出を控えるよう注意喚起を行った。引き続き状況を注視し、邦人保護に万全を期していく」と述べました。
さらに今後の岸田総理大臣の外交日程への影響について「急きょ、G7とNATOとの緊急首脳会合が開催されることになったが、岸田総理大臣は、会場でアメリカやイギリスなどの首脳との間でウクライナ情勢をはじめとして活発な意見交換、議論を行った。今後の予定を予断することは困難だが、いずれにしてもG7をはじめとする各国と連携して事態に対応していきたい」と述べました。
11:08 岸田首相「情報交換行った」
岸田総理大臣は、インドネシアで
行われていた、G7=
主要7
か国とNATO=
北大西洋条約機構の
緊急首脳会合終了後の
日本時間の
午前11
時8
分、
記者団から「
どういった
話があったか」と
質問されたの
に対し「
情報交換を
行いました」と
述べました。
10:33 G7とNATOの緊急首脳会合が終了
日本政府関係者によりますと、インドネシアで
行われていた、G7=
主要7
か国とNATO=
北大西洋条約機構の
緊急首脳会合が
日本時間の
午前10
時33
分、
終了したということです。
フランス マクロン大統領「ポーランドを支え 支援」
フランスのマクロン
大統領は「ポーランドのモラウィエツキ
首相と
会談を
行い、フランスの
連帯を
表明した。われわれはポーランドを
支え、
現在継続中の
調査についても
支援する
用意が
ある」とツイッターに
書き込み、ポーランドへの
連帯を
強調しました。
イギリス スナク首相「NATO同盟国との調整続ける」
イギリスのスナク
首相も、ドゥダ
大統領と
会談したことを
明らかにし「ポーランドへの
連帯を
改めて示すとともに、
犠牲者への
哀悼の
意を
伝えた。
今後も
緊密に
連絡を
取り合い、NATOの
同盟国との
調整を
続ける」とツイッターに
書き込みました。
9:54 G7とNATOの緊急首脳会合が始まる
日本政府関係者によりますと、
日本時間の
午前9
時54
分から、インドネシアで、G7=
主要7
か国とNATO=
北大西洋条約機構の
緊急首脳会合が
始まったということです。
外務省幹部「状況を注視し情報収集を行う」
外務省幹部は
記者団に対し「『ロシア
製のミサイルだ』と
言ってもさまざまな
状況が
考えられ、
状況を
注視しつつ、
アメリカなどから
情報収集を
行う。ロシアのミサイルは
精度が
悪いと
言われるが、
今回が
誤射なのか
どうかは
分からない。NATO=
北大西洋条約機構を
怒らせても
意味がないので、ロシアのミサイルだとすれば、ポーランドに
撃ち込む意図が
分からない」と
述べました。
NATO加盟国からも反応
NATO=
北大西洋条約機構の
加盟国からは、ツイッターでポーランドとの
連帯を
強調する
声があがっています。
このうち、リトアニアのナウセーダ大統領は「ポーランドから少なくとも2回の爆発があったという情報があった。リトアニアはポーランドと強い連帯感を持っている。NATOの領土は隅々まで守られなければならない」と投稿しました。
また、ベルギーのデクロー首相は「ポーランド領内で起きた事件を強く非難し、犠牲者の家族とポーランドの人々に哀悼の意を表する。NATOはかつてないほど団結している」と述べました。
さらに、ドイツのベアボック外相も「私の思いは、私たちの隣人であるポーランドとともにある。状況を注視し、ポーランドやNATOの同盟国と連絡をとっている」と述べています。
このほか、チェコやエストニア、ラトビアなどNATOの加盟国からポーランドを支持する声が次々にあがっています。
地面には大きな穴 コンクリートの破片のようなものが散乱
ロイター通信はポーランドのミサイルが
落下した
地点を
映したとする
写真を
配信しました。
地面には大きな穴が空いていて、周辺では、トレーラーとみられる車両が横倒しになっています。
また、コンクリートの破片のようなものが散乱している様子も確認できます。
9:30ごろ 政府関係者「まもなくG7とNATOの緊急首脳会合」
インドネシアを
訪れている
日本政府関係者は、
日本時間の
午前9
時半ごろ、G7とNATO=
北大西洋条約機構の
緊急首脳会合がまもなく
開かれると
明らかにしました。
G7緊急会合開催の可能性
ロシアのミサイルがウクライナの
隣国ポーランド
領内に
着弾し、2
人が
死亡したと
伝えられたことを
受けて、
日本政府関係者は「G7=
主要7
か国が、
緊急の
首脳会合を
開催する
可能性があり、
やり取りを
進めている」と
述べました。
9:00 岸田首相「情勢を確認中だ」
インドネシアの
バリ島を
訪れている
岸田総理大臣は
宿泊先のホテルを
出発する
際、
記者団に対し「
情勢を
確認中だ」と
述べました。
米・バイデン大統領 ポーランドのドゥダ大統領と電話で会談
アメリカ・ホワイトハウスは、G20サミットに
出席するためインドネシアに
滞在しているバイデン
大統領がポーランドのドゥダ
大統領と
電話で
会談したことを
明らかにしました。
会談の詳しい内容はわかっていませんが、ロシアのミサイルがポーランド領内に着弾したとの報道を受け、意見を交わしたものと見られます。
NATOの第4条、第5条とは
北大西洋条約の
第4
条は、
加盟国の
領土保全や
政治的独立、
または安全が
脅かされている
場合に、
いつでも対応を
協議すると
定められています。
また、第5条は、加盟国が1国でも攻撃を受けた場合、これを加盟国全体への攻撃とみなして反撃などの対応をとる集団的自衛権の行使が規定されていて、軍事同盟であるNATOの根幹をなす条項です。
2001年のアメリカの同時多発テロについて、NATOはアメリカへの攻撃とみなして、史上初めて第5条を発動しました。
8:00 ポーランド外務省「ロシア製ミサイルが落下 2人死亡」
ウクライナ
隣国のポーランドの
外務省は15
日、
声明を
発表し「ロシア
製のミサイルがポーランド
領内に
落下し、2
人が
死亡した」と
明らかにしました。
ミサイルは現地時間の15日午後3時40分ごろ、日本時間の15日午後11時40分ごろ、ウクライナとの国境に近いプシェボドフという村に落下したということです。
ポーランドはアメリカが主導するNATOの加盟国で、ことし2月の軍事侵攻以降、NATOの加盟国内で初めて犠牲者が出たことになります。
6:30 EUミシェル大統領 加盟国首脳ら対応協議へ
EU=
ヨーロッパ連合のミシェル
大統領はツイッターで、インドネシアで
開かれているG20サミットに
出席しているEU
加盟国の
首脳らと16
日に
対応を
協議する
考えを
明らかにしました。
また、フランス大統領府も15日、声明を発表し「マクロン大統領はポーランド政府と連絡を取り、状況を把握している」としたうえで、G20サミットについて「主要国の間で意識を高める重要な場になる」と述べ、マクロン大統領が16日にも首脳レベルでの協議を模索するとしています。
6:15 NATO事務総長「状況を注視」
NATOのストルテンベルグ
事務総長はツイッターに「
爆発についてポーランドのドゥダ
大統領と
協議した。NATOは
状況を
注視しており、
加盟国は
緊密に
連絡をとりあっている。
事実がすべて
確認されることが
重要だ」と
投稿しました。
ゼレンスキー大統領「集団安全保障に対する攻撃」
ウクライナのゼレンスキー
大統領は15
日、
新たな
動画を
公開し「きょう
私たちが
長い間警告してきたことが
起きた。テロは
私たちの
国境にとどまらない。ロシアのミサイルがポーランドを
襲った。ロシアのテロがさらに
広がるのは
時間の
問題だ」と
述べました。
そのうえで「NATOの領土にミサイルを発射することは集団安全保障に対するロシアの攻撃であり、非常に重大な事態だ。われわれは行動しなければならない」として、ロシアを強く批判するとともに、ポーランドへの支持を示しました。
ロシア国防省 ポーランド国境付近への攻撃を否定
ロシア
国防省は15
日、
声明を
発表し「
報道などで
伝えられているロシアのミサイル
に関するものは、
状況をエスカレートさせるための
意図的な
挑発行為だ。ウクライナとポーランドの
国境付近の
目標に対して、ロシアは
攻撃は
行っていない」としています。
ポーランド政府 緊急の安全保障に関する会議を招集
ポーランド
政府は、ロシアのミサイルが
国内に
落下したか
どうかについて
現時点で
コメントしていませんが、
政府の
報道官は15
日、モラウィエツキ
首相が
国防相など複数の
閣僚でつくる
緊急の
安全保障に関する
会議を
招集したと
明らかにしました。
地元メディアによりますと、
会議はすでに
始まっているということです。
ロシアのミサイル ポーランド領内に入り2人死亡 AP通信
アメリカのAP
通信は15
日、アメリカ
政府当局者の
話として、ロシアによるミサイルがウクライナの
隣国ポーランド
領内に
入り、2
人が
死亡したと
伝えました。
これについて、アメリカ国防総省のライダー報道官は15日、記者会見で「報道は把握しているが、現時点では確認できる情報はない。さらに調査する」と述べ、情報の確認を急ぐとしています。
ウクライナ“ミサイル攻撃により広範囲で停電”
ウクライナでは15
日、
首都キーウをはじめ
各地でインフラ
施設などをねらった
大規模なミサイル
攻撃がありました。
首都キーウのクリチコ市長によりますと、キーウ市内で少なくとも3棟の集合住宅などが被害を受け、1人が死亡しました。また、西部リビウの市長によりますと、攻撃で1人がけがをし、市の8割が停電しているということです。
ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官は、ウクライナ全土に90発以上のミサイル攻撃があり、各地のインフラ施設15か所が被害を受けたとしています。その影響で、首都キーウのほか、西部リビウ州や東部ハルキウ州など広範囲で、合わせて700万世帯以上が停電しているということです。
ゼレンスキー大統領「85発のミサイルが撃ち込まれた」
ウクライナのゼレンスキー
大統領は15
日、ミサイル
攻撃を
受けて
動画を
公開し「ウクライナに85
発のミサイルが
撃ち込まれた。
大半が
エネルギーインフラへの
攻撃だ」と
明らかにしました。
そのうえで「多くの都市で電力供給が不可能となったが、私たちはすべて復旧させる」と述べて、国民の士気を鼓舞しました。
ロイター通信などによりますと、ミサイル攻撃は首都キーウをはじめ、北西部の都市ジトーミルや東部ハルキウ州など全土で確認され、このうち西部リビウ州の映像ではミサイル攻撃を受けたとみられる場所で真っ黒な煙が空に立ちこめている様子がわかります。
アメリカ大統領補佐官「自衛のために必要な支援を続ける」
アメリカ・ホワイトハウスで
安全保障政策を
担当するサリ
バン大統領補佐官は15
日、
声明を
出し「G20サミットで
世界の
指導者たちが
人々の
命や
暮らしにとって
重要な
問題を
協議しているさなかに、ロシアは
再び人々の
命を
脅かしウクライナの
重要なインフラを
破壊している」として、
強く
非難しました。
また「こうしたロシアの攻撃は、G20の国々の間で、プーチン氏の戦争がもたらす不安定化への懸念が深まるだけだ」と指摘しました。
さらに、サリバン補佐官は「アメリカは同盟国などとともに、ウクライナに対し、防空システムの提供など自衛のために必要な支援を続ける」として、ウクライナへの軍事支援を続けると強調しました。
南部ヘルソン市の女性「『私たちは自由だ』と叫びたい気持ち」
ウクライナ
軍が
奪還した
南部ヘルソン
市内の
状況について、
市内に
住む53
歳の
女性がNHKの
電話インタビューに対し「
通信は
不安定だが
少しずつ
戻ってきた。
しかし、
依然、
停電している
ほか、
水道も
断水していて、
暖房もない」と
厳しい状況を
語りました。
また、一部のロシア兵が民間人のふりをして潜んでいると見られることについて「スポーツ用品店に押し入り、軍服からスポーツウエアに着替えたロシア兵もいると聞いている。しかし、ウクライナの警察が市内に戻ってきていて、心配していない」と話しました。
女性は現在の心境について「ヘルソンがウクライナに戻り、道に出て『私たちは自由だ』と叫びたい気持ちだった。私たちは自由で、自由の空気を吸っている。それがもっとも大切なことだ」と話し、ロシア軍の占領から解放された喜びを語りました。
ウクライナ外相「ロシアのミサイル 全土で人々を殺している」
ウクライナ
大統領府のティモシェンコ
副長官などは15
日、
首都キーウでロシア
軍によるミサイル
攻撃があったとSNS
上で
明らかにしました。
その後、ウクライナのクレバ外相もツイッターに投稿し、「ロシアのミサイルがいままさにウクライナ全土で人々を殺し、インフラを破壊している」としたうえで「このテロは、私たちの武器と信念の強さによってのみ阻止できる」と訴えました。そのうえで、インドネシアで開かれているG20サミット=主要20か国の首脳会議に言及し「ロシアはウクライナの平和な都市を標的にしている。G20サミットがウクライナの人々に寄り添い、信念をもった反応を出してくれることを期待している」と呼びかけました。
イタリア ベネチアでバスが橋から落下 20人超死亡
イタリアのANSA通信によりますと、イタリア北部のベネチアで3日夜、高架橋の上を走っていたバスが、およそ10メートル下に転落しました。ANSA通信は、この事故で子ども2人を含む21人が死亡し、18人がけがをしたと伝えています。
Source: NHK
Oct 4, 2023 00:10
四谷大塚の別講師も新たに逮捕 共謀し女子児童を盗撮疑い
中学受験塾大手「四谷大塚」の講師が、教え子の女子児童を盗撮したなどとして逮捕された事件で、別の児童に対し、同じ校舎に勤務していた同僚の講師も一緒に盗撮していたとして、警視庁が2人を逮捕したことが捜査関係者への取材でわかりました。
Source: NHK
Oct 2, 2023 00:10
「インボイス制度」きょうから始まる 現場ではどう対応?
消費税の納税額の正確な把握を目的とした新しい税額控除の方式、「インボイス制度」が10月1日始まりました。制度に登録する小規模事業者は、新たに納税の義務を負うことになることから、国は負担を軽減するための経過措置を設けるとともに、事業者向けの説明会を開催するなどして、引き続き、制度への理解を求めていくことにしています。
Source: NHK
Oct 1, 2023 00:10
ラグビーW杯 日本代表 サモアに勝利 決勝トーナメントへ前進
ラグビーワールドカップフランス大会、1次リーグの第3戦で日本は、ここまで1勝1敗で並ぶサモアに28対22で勝って、2大会連続の1次リーグ突破へ前進しました。日本は、来月8日に行われる1次リーグの最終戦でアルゼンチンと対戦します。記事後半では試合の詳しい経過をお伝えしています。
Source: NHK
Sep 29, 2023 00:09
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