「MIS-C」診断 男児の父親 “原因分かるまで不安”
男の子の父親によりますと、当初、原因不明の高熱やおう吐、目の痛みなどを訴えたため、小児科や眼科などを受診しましたが原因がわからず、その後、大学病院で専門医から「MIS-C」と診断されました。
男の子は一時は心臓の働きも悪くなったということですが、入院して治療を受けて回復し、経過観察になっているということです。
症状は、 ▽発熱のほか、 ▽腹痛 ▽目の充血 ▽下痢や、 ▽おう吐などで、 重症化すると、心臓の働きが低下し死亡するケースもあるとしています。 アメリカでは、おととしから先月末までに9073人が「MIS-C」と診断され、このうち74人が死亡しているということです。 日本小児科学会などによりますと、これまでに国内での死亡例はありませんが、ことしに入り、子どもの感染が増えてからは、各地の医療機関で「MIS-C」と診断される症例が目立つようになったということです。 このため、新型コロナに感染した子どもの体調に異変が起きた際は、「MIS-C」かどうか早期に診断したうえで、専門的な治療を始められるかが重要になります。
「MIS-C」米では9073人診断 うち74人死亡