正規の商品に似せたパッケージなどを偽造したとして商標法違反の疑いも持たれています。
この美容液は幅広い世代に人気の商品で、容疑者はインターネットのフリーマーケットサイトなどで通常よりも1個300円から500円安く販売し、宅配便で送っていたとみられるということです。 警察の調べに対し、容疑を否認し「頼まれて商品を配送しただけで偽物とは知らなかった」と供述しているということです。
本物と偽物の2つの箱、一見すると、違いはほとんどありません。 ただ、よく見てみると、違いがありました。
インターネットで商品を買った女性は「定価よりちょっと安かったので買いました。偽物だったかもしれない。販売元がしっかりしているところで買いたいです」と不安を口にしていました。 ロート製薬は「お客様に健康被害がなかったかと懸念しています。今後も継続して模倣行為への対策に取り組んで参ります」とコメントしています。
20代の大学生の女性は「インターネットで服を買った時に、載っていた写真と形が全然違ったものが届いたことがあります。たまに引っ掛かっちゃいます。サイズや形が違ったりとかして、クソって思います。それで口コミをしっかり見るようになりました」と話していました。 20代の美容師の男性は「偽物は見た目だけではわからないので困ります。以前、スキンケアの商品が公式ではない通販サイトで安くなっていて、ほかで売っているものとパッケージも一緒だったので買ってみたら、使用感が異なり肌がべたついたことがありました。今は、スキンケアの商品はインターネットで買わずに薬局などで買っています」と話していました。 国民生活センターによりますと「インターネット通販で購入した商品が偽物だった」という相談件数はこのところ増えています。 相談の件数は2017年度の2127件から、2021年度は4615件と、5年間で2倍以上に増えています。
今回の事件のような偽物の化粧品についての相談は、2021年度は123件で、この5年でおよそ3倍になっているということです。 化粧品についての相談は「正規品と比べると包装のデザインやにおいが違う」などで、なかには「使用したら肌がヒリヒリしたり、赤くなったりした」といった健康被害に関するものも寄せられているということです。
消費者庁消費者政策課の田原知世さんに聞きました。
そのうえで、偽物かどうか見分けるために3つのポイントを確認してほしいとしています。
二つ目は、一般に流通している価格よりも大幅に安い値段ではないか。 三つ目は、商品説明の日本語が不自然だったり誤ったりしているほか、画像に不備がないか。 このほか、同じ品物を買った人の感想や評価も偽物かどうかを確認する手段になるということで、一度立ち止まって、信頼できるサイトか検討してほしいということです。 そのうえで、トラブルに遭ってしまった場合は「代金を支払っていても1人で悩まず、諦めないで近くの消費生活センターに相談してください」と話していました。 相談窓口については「消費者ホットライン」の「188(いやや)」に電話をすると最寄りの消費生活センターなどに案内してもらえるということです。
見分けづらい…
ネット通販のトラブルは増えている
見分けるポイントは?
「ネット通販で購入した商品が偽物だった」という相談が増えるなか、どのようにすれば偽物かどうか見分けることができるのでしょうか?
(取材班:丸茂寛太 大野敬太 鞆田優希穂 西崎洋平)
人気の美容液が…