【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（17日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる17日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ミサイル落下らっか松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん「調査ちょうさの進展しんてんを注視ちゅうし」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは、午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「ポーランドの爆発ばくはつ事案じあんで犠牲ぎせい者しゃが出でていることに改あらためて弔意ちょういを表ひょうするとともに調査ちょうさの進展しんてんを注視ちゅうししている」と述のべました。

そのうえで「今回こんかいの事案じあんは突き詰つきつめればロシアのウクライナ侵略しんりゃくに起因きいんするものだ。累次るいじにわたり確認かくにんしてきているようにウクライナ情勢じょうせいは国際こくさい秩序ちつじょの根幹こんかんに関かかわる問題もんだいでインド太平洋たいへいようの安全あんぜん保障ほしょうと不可分ふかぶんだ。このような時ときだからこそG7＝主要しゅよう7か国かこく、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこう、有志ゆうし国こくとの連携れんけいや協力きょうりょくを一層いっそう緊密きんみつにしていく必要ひつようがある」と述のべました。

ミサイル落下らっかめぐり国連こくれん安保理あんぽりで欧米おうべい各国かっこくとロシアが応酬おうしゅう

国連こくれん安保理あんぽりでは16日にち、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる会合かいごうが開ひらかれ、ポーランドにミサイルが落下らっかし、2人にんが死亡しぼうしたことについても意見いけんが交かわされました。

これまでのところ落下らっかしたのはウクライナ側がわの迎撃げいげきミサイルだった可能かのう性せいが指摘してきされていますが、イギリスのウッドワード国連こくれん大使たいしは「紛まぎれもなくロシアの違法いほうで不当ふとうな侵略しんりゃくによって生しょうじた悲劇ひげきだ」と述のべたほか、

アメリカのトーマスグリーンフィールド国連こくれん大使たいしも「ウクライナはロシアの集中しゅうちゅう砲火ほうかから身みを守まもる権利けんりがある」と述のべるなど、ロシアを非難ひなんしウクライナを擁護ようごする発言はつげんが相次あいつぎました。

会合かいごうにはウクライナとポーランドの国連こくれん大使たいしも出席しゅっせきしましたが、いずれも落下らっかしたミサイルの詳細しょうさいには踏み込ふみこまずに、事実じじつ関係かんけいの調査ちょうさに協力きょうりょくして取り組とりくむ姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

これに対にたいしロシアのネベンジャ国連こくれん大使たいしは、落下らっかしたのがウクライナ軍ぐんの迎撃げいげきミサイルだったことは明白めいはくだとしたうえで、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうがロシアによるNATO加盟かめい国こくへの攻撃こうげきだと主張しゅちょうしたことについて「単たんなる情報じょうほう操作そうさにとどまらず、NATOを直接的ちょくせつてきな紛争ふんそうに巻き込まきこもうという企くわだてだ」と、猛烈もうれつに反発はんぱつしました。

イギリス情報じょうほう機関きかん「ロシアのスパイと見みられる400人にん以上いじょう追放ついほう」

イギリスで国内こくないの治安ちあん維持いじを担当たんとうする「MI5」＝情報じょうほう局きょく保安ほあん部ぶのマカラム長官ちょうかんは16日にち、会見かいけんを開ひらき、国内外こくないがいの安全あんぜん保障ほしょう上じょうの脅威きょういについて説明せつめいしました。

この中なかで、ことしに入はいって、ロシアの政府せいふ機関きかんの職員しょくいんなど合あわせて600人にん以上いじょうがヨーロッパ各国かっこくから追放ついほうされたと述のべました。

マカラム長官ちょうかんは、このうち400人にん以上いじょうがスパイ活動かつどうを行おこなっていたと見みられると明あきらかにしたうえで「ロシアの情報じょうほう機関きかんに対にたいして、近年きんねんで最大さいだいの打撃だげきを与あたえた」という見方みかたを示しめしました。

そして、ロシアのプーチン政権せいけんは今いまも、暗殺あんさつやサイバー攻撃こうげき、それに偽にせ情報じょうほうを流ながすなどの手法しゅほうで、影響えいきょう力りょくを及およぼそうとしているとして、警戒けいかいの必要ひつよう性せいを強調きょうちょうしました。

IAEA “フメリニツキー原発げんぱつへの電力でんりょく供給きょうきゅうが一時いちじ失うしなわれた”

IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんのグロッシ事務じむ局長きょくちょうは16日にち、声明せいめいを発表はっぴょうし、ウクライナで15日にちに起おきたエネルギー関連かんれん施設しせつへのミサイル攻撃こうげきの影響えいきょうで、西部せいぶにあるフメリニツキー原子力げんしりょく発電はつでん所しょへの外部がいぶからの電力でんりょくの供給きょうきゅうが一時いちじ的てきに失うしなわれたと明あきらかにしました。

声明せいめいは攻撃こうげきについて詳くわしく触ふれていませんが、ロシア軍ぐんによる大だい規模きぼなミサイル攻撃こうげきを指さしているとみられます。

フメリニツキー原発げんぱつでは、非ひ常用じょうようの発電はつでん機きを一時いちじ的てきに動うごかし、原子げんし炉ろの冷却れいきゃくなどに必要ひつような電力でんりょくを確保かくほしたということです。現在げんざいは、予備よびの送電そうでん線せんによって電力でんりょくの供給きょうきゅうが再開さいかいしているとしています。

ウクライナでは南部なんぶのザポリージャ原発げんぱつで、砲撃ほうげきによって外部がいぶからの電力でんりょくの供給きょうきゅうが失うしなわれる事態じたいが相次あいつぎ、原発げんぱつの安全あんぜん確保かくほが課題かだいとなっています。

フメリニツキー原発げんぱつで電力でんりょく供給きょうきゅうが失うしなわれたのはロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまってから初はじめてとみられ、グロッシ事務じむ局長きょくちょうは声明せいめいで「ウクライナのすべての核かく施設しせつは潜在せんざい的てきなリスクに直面ちょくめんしている」と強つよい懸念けねんを示しめしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうミサイルはロシア軍ぐんのものとする見方みかた強調きょうちょう

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは16日にち、新あらたな動画どうがを公開こうかいし「ポーランドのドゥダ大統領だいとうりょうと話はなし、ロシアの攻撃こうげきが2人にんのポーランド市民しみんの命いのちを奪うばったことに対にたいして、哀悼あいとうの意いを示しめした」と述のべたあと、犠牲ぎせい者しゃに黙もくとうをささげました。

また「国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいは、ロシアの攻撃こうげきがどのようにポーランド国境こっきょうを越こえたのか、すべての状況じょうきょうを明あきらかにするべきだ」と述のべ、ポーランド領内りょうないに落下らっかしたミサイルはロシア軍ぐんのものだとする見方みかたを改あらためて強調きょうちょうしました。

そして「ウクライナはすべての事実じじつを明あきらかにしようと努つとめている。だからこそ、ウクライナの専門せんもん家かが国際こくさい的てきな調査ちょうさ活動かつどうに参加さんかし、あらゆるデータにアクセスすることが必要ひつようだ」と述のべ、実態じったい解明かいめいに向むけた各国かっこくの合同ごうどう調査ちょうさにウクライナ政府せいふとして参加さんかしたい意向いこうを示しめしました。

米べい軍ぐん高官こうかん “すぐにすべての領土りょうどを軍事ぐんじ的てきに奪還だっかんするのは難むずかしい”

アメリカ軍ぐんの制服せいふく組ぐみトップ、ミリー統合とうごう参謀さんぼう本部ほんぶ議長ぎちょうは16日にち、記者きしゃ会見かいけんで、ウクライナはこれから本格ほんかく的てきな冬ふゆを迎むかえ、寒さむさが一段いちだんと厳きびしくなるとしたうえで「一般いっぱん的てきには、天候てんこうのため、作戦さくせん活動かつどうは減速げんそくする。実際じっさいの戦闘せんとうが減速げんそくすれば、少すくなくとも政治せいじ的てきな解決かいけつに向むけた対話たいわの始はじまりになるかもしれない」と述のべ、戦闘せんとうがこう着こうちゃく状態じょうたいになれば、ロシアとウクライナの対話たいわのきっかけになる可能かのう性せいがあると指摘してきしました。

また、ミリー議長ぎちょうは、ロシア軍ぐんは大おおきな損害そんがいをこうむってはいるものの、ウクライナ領内りょうないに十分じゅうぶんな戦闘せんとう部隊ぶたいを維持いじしているとしたうえで「ロシア軍ぐんをウクライナから追い出おいだすのは、軍事ぐんじ的てきには非常ひじょうに難むずかしい」と述のべ、ウクライナ軍ぐんがすぐにクリミアを含ふくむすべての領土りょうどを軍事ぐんじ的てきに奪還だっかんするのは難むずかしいとの見方みかたを示しめしました。

ロシア外務省がいむしょう「NATO加盟かめい国こくやメディアうそを根拠こんきょなく広ひろめた」

ロシア外務省がいむしょうは16日にちの声明せいめいで、ポーランド領内りょうないにミサイルが落下らっかしたことについて「NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの加盟かめい国こくやメディアは、ロシアに責任せきにんがあるかもしれないといううそを根拠こんきょもなく広ひろめた」と主張しゅちょうしました。

そして「ウクライナはあらゆる機会きかいを利用りようしてロシアを非難ひなんし、欧米おうべいから支援しえんを得えようとしている」として、欧米おうべいの軍事ぐんじ支援しえんを求もとめるウクライナをけん制けんせいしました。

一方いっぽう、ロシア外務省がいむしょうは16日にち、首都しゅとモスクワに駐在ちゅうざいする、ポーランドの臨時りんじ代理だいり大使たいしを呼び出よびだし、ザハロワ報道ほうどう官かんによりますと「ポーランドで、反はんロシアのヒステリーが、容認ようにんできないほど高たかまっている」として、今回こんかいのミサイル落下らっかをめぐるロシア批判ひはんをやめるよう求もとめたということです。

米べい国防こくぼう長官ちょうかん “ウクライナの防空ぼうくうミサイルだった可能かのう性せい高たかい”

ポーランドに落下らっかしたミサイルについて、アメリカのオースティン国防こくぼう長官ちょうかんは16日にち、記者きしゃ会見かいけんで「まだ情報じょうほう収集しゅうしゅうを続つづけているが、ポーランドのドゥダ大統領だいとうりょうが示しめしたウクライナの防空ぼうくうミサイルだった可能かのう性せいが高たかいとする初期しょき段階だんかいの評価ひょうかと食い違くいちがう情報じょうほうはない」と述のべ、これまでに入はいっている情報じょうほうではウクライナの防空ぼうくうミサイルだった可能かのう性せいが高たかいという見方みかたを示しめしました。

そのうえで「現地げんちには複数ふくすうの専門せんもん家かも入はいり、ポーランドの支援しえんに当あたっている」と述のべ、アメリカとして専門せんもん家かを現地げんちに派遣はけんし、ポーランド政府せいふとともにさらに詳くわしい調査ちょうさを行おこなっていることを明あきらかにしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうウクライナ軍ぐんが発射はっしゃとする見方みかたを否定ひてい

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは16日にち、首都しゅとキーウで記者きしゃ団だんに対にたいし、空軍くうぐんの司令しれい官かんから報告ほうこくを受うけたとしたうえで「われわれのミサイルでないことに、疑うたがいの余地よちはない」と述のべ、ポーランド領内りょうないに落下らっかしたミサイルについて、ウクライナ軍ぐんが発射はっしゃしたとする見方みかたを否定ひていしました。

そのうえで「われわれも合同ごうどう調査ちょうさに加くわわるべきだ。とりわけ、われわれが非難ひなんされるような話はなしが出でているなら、その権利けんりがあるはずだ」と述のべ、実態じったい解明かいめいに向むけた調査ちょうさにウクライナ政府せいふとして参加さんかしたい意向いこうを示しめしました。

ポーランド落下らっかミサイル NATO「ウクライナの防空ぼうくうミサイルか」

ポーランド国内こくないに落下らっかしたミサイルをめぐって、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうのストルテンベルグ事務じむ総長そうちょうは16日にち、記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、詳くわしい状況じょうきょうはまだ調査ちょうさ中ちゅうだとしたうえで「意図いと的てきな攻撃こうげきだったことを示しめす情報じょうほうも、ロシアがNATOに対にたいして軍事ぐんじ行動こうどうの準備じゅんびを進すすめていることを示しめす情報じょうほうもない」と述のべました。

そして「初期しょきの分析ぶんせきでは、ロシアの巡航じゅんこうミサイルによる攻撃こうげきから国くにを守まもるための、ウクライナの防空ぼうくうミサイルによって、引き起ひきおこされた可能かのう性せいがある。ただ、はっきりさせたいのは、ウクライナが悪わるいのではなく、不法ふほうな戦争せんそうを続つづけるロシアが最終さいしゅう的てきな責任せきにんを負おっている」と強調きょうちょうしました。

ストルテンベルグ事務じむ総長そうちょうは、今回こんかいの、ポーランドへのミサイル落下らっかについて「NATO加盟かめい国こくに対にたいする脅威きょういの基本きほん的てきな評価ひょうかを変かえるものではない」という認識にんしきを示しめしたうえで「状況じょうきょうを注視ちゅうししている。NATOは結束けっそくし、加盟かめい国こくを守まもるために必要ひつようなあらゆる行動こうどうをとる」と述のべました。

G20サミット宣言せんげんウクライナ侵攻しんこうをめぐり合意ごういを優先ゆうせん

インドネシアのバリ島ばりとうで15日にちから2日間にちかん開ひらかれたG20の首脳しゅのう会議かいぎには、アメリカのバイデン大統領だいとうりょうや中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきなど先進せんしん国こくと新興しんこう国こくの首脳しゅのうやロシアのラブロフ外相がいしょうなどが参加さんかしました。

会議かいぎでは、軍事ぐんじ侵攻しんこうやロシアへの経済けいざい制裁せいさいをめぐり欧米おうべいとロシアが激はげしく対立たいりつしましたが、各国かっこく間かんの調整ちょうせいの末すえ16日にち、首脳しゅのう宣言せんげんを採択さいたくし、閉幕へいまくしました。