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日はさいたま
市に
住む加藤和子さんが89
歳の
母に
会いに
訪れました。
加藤さんの母は脳梗塞のあと体力が落ちて食事が一時難しい状況になり、今は「みとり」のケアに入っています。
加藤さんはこれまではオンラインでの面会しかできなかったため母親が画面越しでのやり取りになった理由や状況を理解することが難しいと思われたことや高齢で耳が聞こえにくいことから面会の利用を避けていたということです。
しかし、この日は直接手を握ったり体をさすったりすることができたほか、声が小さい母親に耳を近づけてことばを聞き取り、話す時も耳元で話すことで会話のやり取りができ、笑ったり恥ずかしがったりなど、表情の変化も見ることができました。
加藤さんは「最初はコロナの中で、母の手を握ってよいものか迷いましたが、握り返す強さできょうは元気だなと感じることができました。触れ合って通じ合えることがいちばん大事だと思うので、今後も続けてほしいです」と話していました。
また、野崎直良施設長は、「コロナを心配しながらですが、せめて人生の最後、本人と家族が一緒に過ごす時間を作ることは大事だと思い、取り組みを始めました。社会的にコロナへの対応が変化している中で、私たちもできるかぎり面会や家族との交流の在り方を考え直していかないといけない時期だと思います」と話していました。