東城教授たちは、上高地に生息するニホンザルのふんを分析し魚を食べている可能性があることを突き止め、ことし1月から3月にかけて「ダーウィンが来た!」のクルーと撮影に挑みました。
その結果、少なくとも3つの群れのニホンザルが魚を捕まえて食べている様子を合わせて14回撮影することに成功したということです。
グループによりますと、ヒト以外の霊長類が生きた魚を捕まえて食べるという報告は海外でもほとんどなく、ニホンザルで映像が撮影されたのは初めてだということです。
グループでは、上高地のニホンザルは世界のサルの中でも有数の厳しい寒さのなかで生息していることから、冬を越すエネルギー源として魚を食べている可能性があるとしていて、東城教授は「サルが魚を食べるのは相当な驚きで、今後こうした行動がどう広がっていったのかや魚を捕る個体と捕らない個体の血縁関係などについて研究を進めたい」と話しています。