お年寄りが転んで亡くなる事故が増えています。厚生労働省によると、おととしは65歳以上の8851人が転んで亡くなりました。交通事故で亡くなった65歳以上の人の4倍ぐらいです。
全日本柔道連盟は、お年寄りが柔道の受け身を覚えたら、転ぶ事故をなくすことができると考えて、研究チームを作りました。
チームは専門家と一緒に、人がどうやって転ぶかや、安全に転ぶために受け身がどのように役に立つか調べます。そして、転ぶ事故をなくすためのマニュアルを作ります。2025年ごろから、都道府県や病院などと協力して、お年寄りに受け身を教える計画です。
専門家は「どうやって体のバランスをとるかや、受け身がどんな役に立つかを調べたいと考えています」と話しています。