米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた宇宙船オリオンが、米国時間の28日午後、地球から43万4523キロの距離に到達し、人が乗ることを想定した宇宙船として最も遠くまで飛行した記録を塗り替えました。
オリオンは、月に再び人類を送り込むことを目指す「アルテミス計画」の第1弾として16日に打ち上げられ、28日、月を周回する飛行の中間地点に達しました。月の反対側からの距離は6万4374キロでした。
有人宇宙船が地球から最も遠い距離まで到達した記録は、1970年に打ち上げられたアポロ13号の40万171キロがこれまでの最高でした。この時は実際に宇宙飛行士が搭乗していました。
今回の飛行の目的は、オリオン宇宙船の限界を試し、有人飛行の安全性を確認することにあります。