オーストラリア・シドニーのタロンガ動物園で先月、ライオンの親子5頭が次々に囲いから脱走する騒ぎがあり、動物園は1日、防犯カメラの映像を調べた結果、脱走劇の様子が分かったと発表しました。
この騒ぎは11月2日に発生。現地時間の午前6時半ごろ、5頭がライオン舎の囲いの外にいるのが見つかりました。
ライオンの子ども4頭はフェンスの前で遊んでいましたが、やがて1頭がフェンスの下に穴を掘って脱出。残る3頭と父ライオンが後に続きました。母ライオンともう1頭の子どもは囲いの中に残りました。
脱走したライオンは5頭とも落ち着いた様子で囲いから数メートルの場所にとどまり、何度か戻ろうと試みていました。
4頭の子どもはまず1頭が囲いの中に戻って2頭がそれに続き、1頭は鎮静剤を打たれて運ばれました。父ライオンもやがて群れに戻りました。
脱走が起きた経緯については今も調査を続けていますが、これまでの調査でフェンスの「完全性の問題」が確認されたと動物園は説明しています。