米航空宇宙局(NASA)首脳部は9日、人類の月面再着陸をめざす「アルテミス計画」の初の有人飛行ミッションに「数カ月の遅れ」が出ると発表する見通しとなりました。NASAの現職員と元職員1人ずつが明らかにしました。
遅延によりアルテミス計画の第2弾「アルテミス2」が影響を受けます。このミッションでは、宇宙飛行士4人を月近傍を通過する旅に送り込むことを目指しており、今年11月に打ち上げが行われる予定でした。
アルテミス2は成功裏に完了したアルテミス1をベースに進められる予定でした。アルテミス1は無人の試験飛行で、NASAのオリオン宇宙船を約225万キロ離れた月周回軌道に送り込みました。
アルテミス2のミッションでは、アポロ計画の終了以来初めて、人類を月周回軌道に送り込む予定となっています。昨年4月には参加する宇宙飛行士4人が発表されました。