飛行ひこう距離きょりや高度こうどなど詳くわしいことはわかっておらず現在げんざい、米べい韓かん両りょう軍ぐんが詳くわしい分析ぶんせきを進すすめています。

北朝鮮きたちょうせんは先月せんげつ25日にち以降いこう、短距離たんきょり弾道だんどうミサイルとみられる飛ひしょう体たいの発射はっしゃを繰り返くりかえしていて、今回こんかいで３さん週間しゅうかん余あまりの間まに６ろく回かい目めの発射はっしゃとなります。

北朝鮮きたちょうせんは今月こんげつ20日にちまで予定よていされている米べい韓かん合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうに、強つよく反発はんぱつしていて、韓国かんこく軍ぐんはさらなる発射はっしゃの可能かのう性せいが高たかいとして、アメリカ軍ぐんとともに警戒けいかいと監視かんしを強化きょうかしていました。

北朝鮮きたちょうせんは、アメリカに対にたいしては、合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうが終了しゅうりょうすれば、発射はっしゃをやめ、非核ひかく化か協議きょうぎに応おうじる考かんがえを示しめす一方いっぽうで、韓国かんこくに対にたいしては発射はっしゃの中止ちゅうしを求もとめたことなどを非難ひなんし、今後こんごの対話たいわはアメリカとのみ進すすめるとけん制けんせいしています。

北朝鮮きたちょうせんとしては、硬軟こうなん織おり交まぜた対応たいおうで合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうを続つづけるアメリカと韓国かんこくの連携れんけいに揺ゆさぶりをかけるねらいもあるとみられます。

またトランプ大統領だいとうりょうは、短距離たんきょりのものであれば、発射はっしゃを容認ようにんする考かんがえを示しめしていることから、この間このかんに技術ぎじゅつの向上こうじょうを図はかろうという思惑おもわくもありそうです。

安倍あべ首相しゅしょう「国民こくみんの安全あんぜんに万全ばんぜん期きす」

安倍あべ総理そうり大臣だいじんは16日にち午前ごぜん10時じ前まえ、総理そうり大臣だいじん官邸かんていに入はいる際さい、記者きしゃ団だんに対にたいし「わが国わがくにの安全あんぜん保障ほしょうに影響えいきょうを与あたえるようなものでないことは確認かくにんされている。引き続ひきつづき、十分じゅうぶんな警戒けいかい態勢たいせいのもと、アメリカなどとも連携れんけいしながら、国民こくみんの安全あんぜんを守まもるために万全ばんぜんを期きしていく」と述のべました。

先月せんげつ25日にち～今月こんげつ10日にちに５ご回かい 飛ひしょう体たい発射はっしゃ

北朝鮮きたちょうせんは、先月せんげつ25日にちから今月こんげつ10日にちにかけて、５ご回かいにわたって飛ひしょう体たいを発射はっしゃしています。

先月せんげつ25日にちと31日にちは、いずれも東部とうぶのウォンサン（元山もとやま）付近ふきんから日本海にほんかいに向むけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイルを２に発はつずつ発射はっしゃしました。そして、今月こんげつ２に日にちには、同おなじ東部とうぶのハムギョン（咸鏡きょう）南道みなみどうヨンフン付近ふきんから日本海にほんかいに向むけて２に発はつのミサイルを発射はっしゃしました。

一方いっぽう、今月こんげつ６ろく日にちには、南西なんせい部ぶのファンヘ（黄海こうかい）南道みなみどうから２に発はつを発射はっしゃし、今月こんげつ10日にちには、再ふたたび東部とうぶハムギョン南道みなみどうのハムン（咸興きょう）付近ふきんから２に発はつを発射はっしゃしました。発射はっしゃ場所ばしょを変かえることでどこからでも攻撃こうげきできる能力のうりょくを誇示こじしたものとみられています。

また、このすべての発射はっしゃに、キム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうが立ち会たちあっていて、北朝鮮きたちょうせんの国営こくえいメディアがその様子ようすを伝つたえています。

一連いちれんの発射はっしゃについて、北朝鮮きたちょうせんの国営こくえいメディアは、新あらたな兵器へいきの発射はっしゃ実験じっけんだとしたうえで、アメリカと韓国かんこくの合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうに警告けいこくを送おくる機会きかいになるだろうと伝つたえていました。