米司法省は27日、米IT大手グーグルから自動運転車の技術に関する機密情報を盗んだとして、カリフォルニア州の連邦大陪審が同社の元エンジニアを起訴したと発表しました。
起訴されたのはアンソニー・レバンドウスキ被告(39)です。起訴状によると、同被告は2015年末から16年初めにかけ、当時勤務していたグーグルから自動運転車に関するデータをダウンロードして盗みました。車の目となるセンサー技術「LiDAR(ライダー)」などの情報が含まれていたということです。
グーグル側は17年、レバンドウスキ被告が不正に持ち出した機密情報を利用しているとして、ウーバーを提訴しました。その後、ウーバーは自動運転車開発部門の責任者を務めていた同被告を解雇し、グーグル側に2億4500万ドル(約260億円)相当の自社株を譲渡することなどで和解していました。