関係かんけい者しゃによりますと、国内こくないで1900余あまりの店舗てんぽを展開てんかいする牛うし丼どんぶりチェーン最大さいだい手しゅの「すき家か」は、主力しゅりょく商品しょうひんの牛うし丼どんぶりの並なみ盛ざかりについて来月らいげつ以降いこう「店内てんない飲食いんしょく」の場合ばあい、本体ほんたい価格かかくの325円えんを６ろく円えん値下ねさげして319円えんにします。

これによって、10％の消費しょうひ税ぜいを加くわえても税込ぜいこみ価格かかくを350円えんと今いまの価格かかくのままに据え置すえおくとともに、「持ち帰もちかえり」の場合ばあいの税込ぜいこみ価格かかくとも同おなじにする方針ほうしんです。

会社かいしゃとしては消費しょうひ者しゃの節約せつやく志向しこうは根強ねづよいとみていて、主力しゅりょく商品しょうひんの実質じっしつ的てきな値下ねさげで顧客こきゃくをつなぎ止つなぎとめるねらいがあります。

これによって牛うし丼どんぶり並なみ盛ざかりの本体ほんたい価格かかくは、２ふたつの価格かかくが存在そんざいすることになりますが、政府せいふによりますと、価格かかく設定せっていは事業じぎょう者しゃに任まかせられていて、「店内てんない飲食いんしょく」の本体ほんたい価格かかくを低ひくく設定せっていすることに問題もんだいはないとしています。

ほかの牛うし丼どんぶりチェーンでは、「吉野家よしのや」が本体ほんたい価格かかくを据え置すえおくため、店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえりとで税込ぜいこみ価格かかくが別べつになるほか、「松屋まつや」は店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえりで税込ぜいこみ価格かかくを同おなじにする方針ほうしんですが、価格かかくは依然いぜん検討けんとうしていて、各社かくしゃで方針ほうしんが分わかれています。

店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえり価格かかく各社かくしゃ対応たいおう分わかれる

店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえり、それぞれの場合ばあいに消費しょうひ者しゃが実際じっさいに支払しはらう税込ぜいこみの価格かかくを同おなじにするか、別々べつべつにするか。来月らいげつ１いち日にちの消費しょうひ税率ぜいりつの引き上ひきあげに向むけて外食がいしょく各社かくしゃの対応たいおうは分わかれています。

ファストフードでは「ケンタッキーフライドチキン」は主力しゅりょく商品しょうひんを、「フレッシュネスバーガー」は、すべての商品しょうひんを店内てんないで飲食いんしょくする場合ばあいの本体ほんたい価格かかくを値下ねさげ。税込ぜいこみ価格かかくを今いまと同おなじに据え置すえおきます。それによって店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえりの税込ぜいこみ価格かかくを統一とういつします。

一方いっぽう、「モスバーガー」は、すべての商品しょうひんについて本体ほんたい価格かかくを今いまと同おなじに据え置すえおきます。店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえりで税込ぜいこみ価格かかくに差さをつける方針ほうしんです。

ファミリーレストランでは、「サイゼリヤ」が、店内てんない飲食いんしょくの本体ほんたい価格かかくを値下ねさげ。税込ぜいこみ価格かかくを据え置すえおいて持ち帰もちかえりと統一とういつします。

「ガスト」や「バーミヤン」は本体ほんたい価格かかくを据え置すえおき、店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえりで税込ぜいこみ価格かかくは別々べつべつになります。

「マクドナルド」や「ロイヤルホスト」は価格かかく設定せっていを依然いぜん、検討けんとう中ちゅうだとしています。

消費しょうひ者しゃの根強ねづよい節約せつやく志向しこうが続つづく中なか、商品しょうひんの価格かかく設定せっていは売り上うりあげを大おおきく左右さゆうするだけに、各社かくしゃにとっては重要じゅうような経営けいえい判断はんだんです。

消費しょうひ税率ぜいりつ引き上ひきあげのぎりぎりまで対応たいおうを検討けんとうする会社かいしゃもあり、価格かかく設定せっていしだいでは客きゃく離ばなれを引き起ひきおこしかねないという危機きき感かんの表あらわれとも言いえます。

「同一どういつ税込ぜいこみ価格かかく可能かのう」

政府せいふは、軽減けいげん税率ぜいりつの導入どうにゅうで店内てんないで飲食いんしょくする場合ばあいは10％、持ち帰もちかえる場合ばあいは８はち％と税率ぜいりつが違ちがうため、飲食いんしょく店てんや小売こうり店てんが価格かかくの設定せっていや表示ひょうじをどのようにすればいいのか、具体ぐたい例れいを示しめしています。

まず価格かかくの設定せっていは店みせ側がわが自由じゆうに決きめてよいとしています。店内てんない飲食いんしょくでも持ち帰もちかえりでも商品しょうひんが同おなじならば税ぜい抜ぬきの本体ほんたい価格かかくは、通常つうじょうは同おなじになります。税率ぜいりつがそれぞれ違ちがうため、税込ぜいこみの価格かかくは変かわります。

ただ、店内てんない飲食いんしょくと持ち帰もちかえりの本体ほんたい価格かかくに差さを付つけて、税込ぜいこみ価格かかくが同おなじになるように設定せっていすることも可能かのうになります。

具体ぐたい的てきには、同おなじハンバーガーでも税率ぜいりつが10％の店内てんない飲食いんしょくの本体ほんたい価格かかくを100円えん、税率ぜいりつが８はち％の持ち帰もちかえりの本体ほんたい価格かかくを102円えんとすれば、税込ぜいこみ価格かかくはいずれも110円えんになります。

この場合ばあい、店みせ側がわは、客きゃくに対にたいして本体ほんたい価格かかくは表示ひょうじせず、店内てんない飲食いんしょく、持ち帰もちかえりどちらも税込ぜいこみ価格かかくの110円えんを表示ひょうじするだけで済すませることが可能かのうになります。

ただ、店内てんない飲食いんしょくより持ち帰もちかえりの本体ほんたい価格かかくを高たかくする場合ばあいには、箸はしや持ち帰もちかえり用ようの容器ようきなどのコストが余分よぶんにかかることや店頭てんとうでの支払しはらい時じの混乱こんらんを避さけるためといった理由りゆうを消費しょうひ者しゃに分わかりやすく説明せつめいできるようにすることが必要ひつようだとしています。