これに対して小泉大臣は「福島の復興を後押しするのは環境省の大事な仕事で、環境問題、気候変動は地球規模の課題です。福島、そして国内のさまざまな現場に伺って、海外にも発信してまいります」と応じていました。
これまで、歴代の環境大臣は就任直後に原発事故が起きた福島県を訪れていて、小泉環境大臣も12日午後、福島県を訪問し、知事と会談することになっています。
総務相「力を合わせて働きたい」
総務省では、高市総務大臣と石田前大臣が、引き継ぎ書にサインしたあと、数百人の職員らを前にあいさつしました。
石田前大臣は「世の中の大きな変わり目にあることを踏まえ、絶えず中長期的な視点を持って仕事に取り組んで欲しい」とエールを送りました。
また、高市大臣は「ふるさと納税制度の改正や携帯電話料金の値下げに向けた 法改正など、大変な作業に取り組んだ石田前大臣には深く感謝したい。石田前大臣が築いたすばらしい基盤の上に立ち、みなさんと力を合わせて働きたい」と述べました。
法務省では
法務省の大臣室では、新たに就任した河井大臣が山下前大臣を迎え握手を交わしました。
山下前大臣は「河井大臣が法務省を率いてくれるので、安心しています。河井大臣のリーダーシップを楽しみにしています」と伝えました。
そして、2人は、引き継ぎ書にサインしました。
河井大臣は「いろんな大事な仕事をされましたね」と山下前大臣をねぎらいながら、「やるべきことはたくさんあるので、いろんな形でぜひ協力してください」と話していました。
引き継ぎを受けたあと、河井法務大臣は、幹部職員およそ100人を前にあいさつしました。
河井大臣は「法務省は、汗を流して国民の安全と安心を守るために存在していて、必要な法的な基盤を整備する大変重大な使命を担っている」と述べました。
そのうえで「国民の役に立つため、児童虐待やいじめの問題には、あらゆる資源と能力を発揮してあたるべきだ。また、多文化共生社会をことばではなくて、意識に至るまで根づかせたい」と述べ、児童虐待などをめぐる問題に積極的に取り組む考えを示しました。
文科省では
文部科学省では新旧の大臣が、引き継ぎをしたあと、そろって職員にあいさつしました。
文部科学省の大臣室では、柴山前大臣から萩生田大臣への引き継ぎが行われ、2人は、引き継ぎ書に筆を使ってサインしました。
このあと、2人はそろって、職員にあいさつしました。
柴山前大臣は、去年の汚職事件など不祥事が相次いだことを踏まえ「大変厳しい状況だったがなんとか立て直したいという皆さんの強い気持ちで改革が前に進んでいる。ワンフォアオール・オールフォアワンの気概で文部科学行政を着実に前に進めてもらいたい」と述べました。
つづいて、萩生田大臣は「不祥事が続き、国民の信頼回復をしなくてはいけない大切な時だし、若い職員が文部科学省に入ってよかったと思ってもらえるように汗をかいていきたい」と述べました。
また「めまぐるしく変わる世の中で、子どもたちが次代を担える教育を進めていきたい。すべての責任は私が負う覚悟でこの任に就いた。大臣室の扉もあけておくので、耳に痛い話も聞いて任に当たりたい」と述べました。
農林水産省では
初めての入閣となる江藤農林水産大臣は12日午前、農林水産省の大臣室で、吉川前大臣を出迎えました。
2人は握手を交わすと、吉川前大臣が「元気でがんばってください」と声をかけました。
江藤大臣は、吉川前大臣から、事務の引き継ぎ書類を受け取ると、「しっかりやらせていただきます」と応えました。
江藤大臣は、今後、感染が拡大し続けているブタの伝染病、豚コレラの感染の拡大を防ぎ、収束させることや、農林水産物と食品の輸出額を、ことし1兆円に増やす目標を達成することなどが課題となります。
経済産業省では
経済産業省の大臣室では、12日午前、初めての入閣となる菅原経済産業大臣と世耕前大臣による引き継ぎが行われました。
菅原大臣は、世耕前大臣と握手をしたあと引き継ぎ書に署名し、世耕前大臣から「よろしくお願いします」と励ましのあいさつを受けていました。
菅原大臣は、千葉県の大規模な停電の復旧や韓国政府が、日本政府による輸出管理の厳格化をめぐってWTOに提訴する手続きに入ったことなどへの対応に当たります。
国交省では
第4次安倍第2次改造内閣で新たに就任した赤羽国土交通大臣は12日、石井前大臣から事務の引き継ぎを受けました。
初めての入閣となる赤羽国土交通大臣は12日昼すぎ、国土交通省の大臣室で石井前大臣を出迎えました。
赤羽大臣は石井前大臣と握手を交わしたあと、引き継ぎ書類を受け取り、署名しました。
赤羽大臣は今後、台風や豪雨など相次ぐ災害に備えた防災や減災の取り組みのほか、来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた交通インフラの整備などが課題となります。
岩屋前防衛相「政治人生のなかで最良の日々」
岩屋前防衛大臣は12日午前、防衛省・自衛隊の幹部およそ600人を前にあいさつし、時折、声を詰まらせながら「政治人生のなかで、間違いなく最良の日々だった」と振り返りました。
この中で、岩屋前大臣は「わずか11か月の間だったが、こじれた日韓関係や、離任直前まで続いた北朝鮮のミサイル発射への対応などを通じ、わが国を取り巻く安全保障環境がめまぐるしく、大変なスピードで、変化しているのを感じた」と述べました。
そして、全国各地の部隊を視察したことに触れ「脳裏に去来するのは、部隊訪問で出会った隊員の雄姿だ。30年近い私の政治人生のなかで、間違いなく最良の日々で、生涯の誇りにしたい。誠にありがとう。さようなら」と時折声を詰まらせながらあいさつしました。
このあと、大臣室の職員から花束を受け取った岩屋前大臣は、ハンカチで目頭をおさえ、大勢の職員らに見送られながら、防衛省をあとにしました。
復興相は
田中復興大臣は、就任にあたって、職員に対し、引き続き現場主義を徹底し、被災者に寄り添いながら復興に取り組むよう訓示しました。
新たに就任した田中復興大臣は12日午前、復興庁に初登庁し、およそ50人の職員に拍手で迎えられました。
大臣室で行われた事務の引き継ぎで、渡辺前大臣が「被災地の皆さんとの信頼構築を進め、全力で復興を成し遂げてほしい」と激励すると、田中大臣は「被災地の皆さんの気持ちを受け止めながら、復旧・復興に向かって成果を上げていきたい」と述べました。
このあと田中大臣は幹部職員を前に「東日本大震災の発生から8年半が経過し、『復興・創生期間』が再来年3月に終了したあとの方針を年内に取りまとめるという重要な局面を迎えている。私も司令塔として復興施策を強力にけん引する覚悟であり、現場主義を徹底して、被災者に寄り添いながら復興に取り組んでほしい」と訓示しました。
経済再生相
内閣改造で新たに就任した西村経済再生担当大臣は午後、内閣府に初登庁し、前任の茂木外務大臣から引き継ぎを受けました。
西村経済再生担当大臣は12日午後、内閣府に初登庁し、職員の出迎えを受けたあと、大臣室で、前任の茂木外務大臣から、引き継ぎを受けました。
茂木外務大臣は「西村大臣は、副大臣として、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉や成長戦略に取り組み、官房副長官も経験した。いちばんいい人に引き継ぎができることを安心し、心強く思っている」と激励しました。
西村大臣は「茂木大臣の『仕事師』ぶりはすべての閣僚が見てきており、引き継いでいきたい。いろいろな機会に、またご指導をいただきたい」と述べました。
五輪相も
橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣は12日午前10時半すぎ、内閣府に初登庁しました。
およそ100人の職員から大きな拍手で迎えられると、何度も会釈をしながら笑顔で手を振っていました。
このあと橋本大臣は大臣室で、鈴木前大臣から事務の引き継ぎを受けました。
鈴木前大臣は「2020年大会は復興オリンピック・パラリンピックということが大きなコンセプトになっている。被災地は、当初、オリンピックどころではなかったが、内実が伴ってきたので、これからも力を入れてほしい」と述べました。
これに対し、橋本大臣は「ありがとうございます。しっかり臨みます」と述べ、真剣な表情で引き継ぎ書にサインしていました。
2人の官房副長官は
内閣改造で新たに就任した2人の官房副長官は12日午前、総理大臣官邸で内閣官房の職員らにあいさつし、内政・外交で課題が山積する中、安倍総理大臣を支え、課題の解決に向け全力で取り組む決意を強調しました。
この中で、西村官房副長官は「内政と外交は課題が山積しており、一つずつ解決しながら、新しい国づくりへの挑戦に向けて、安倍総理大臣を中心に、菅官房長官を柱として、しっかり支えながら頑張っていきたい」と述べました。
また岡田官房副長官は「内政と外交、多岐にわたって研さんを積み、安倍総理大臣を支えていきたい。そのためには官邸の職員の力添えが必要だ。国家と地域、それに日本の国民のために頑張りたい」と述べました。
一方、今回の改造で官房副長官を退任した西村康稔氏と野上浩太郎氏は、総理大臣官邸をあとにし、花束を渡した女性職員が涙を流す一幕もありました。