ことし11
月に
日本を
訪れるローマ・カトリック
教会のフランシスコ
法王が、
昭和41
年に
起きたいわゆる「
袴田事件」で
死刑が
確定したあと、
無実を
訴えて
再審を
求めている
袴田巌さんと
面会する
方向で
調整が
進められていることがわかりました。フランシスコ
法王は
死刑制度に
反対していて、
面会が
実現すれば、
日本の
死刑制度に
国際的な
注目が
集まり
そうです。
フランシスコ法王は、ことし11月23日から4日間の日程でローマ法王としては38年ぶりに日本を訪れ、被爆地の広島や長崎で原爆の犠牲者を悼むほか、長崎や東京でミサを行う予定です。
バチカンの関係者によりますと、フランシスコ法王は東京に滞在する11月25日に、昭和41年に会社役員の一家4人が殺害された事件で死刑が確定したあと、無実を訴えて再審を求めている袴田巌さんと面会する方向で調整が進められているということです。
死刑制度に反対するフランシスコ法王は、去年3月、カトリック教会の教えを改定して死刑は認められないという立場を明確にしたほか、死刑制度の廃止に向けて働きかけていく方針を示していて、面会が実現すれば、日本の死刑制度に国際的な注目が集まりそうです。