インドは１４日じゅうよっか、月面着陸げつめんちゃくりくを目指めざす探査機たんさき「チャンドラヤーン３号ごう」を打うち上あげる。着陸ちゃくりくに成功せいこうすれば世界せかいで４カ国目こくめとなる。

チャンドラヤーンはサンスクリット語ごで「月車両つきしゃりょう」の意味いみ。インド南部なんぶアンドラプラデシュ州しゅうスリハリコタにあるサティシュダワン宇宙うちゅうセンターから、現地時間げんちじかんの１４日午後じゅうよっかごご２時半じはんに打うち上あげられる。

インドが月面着陸げつめんちゃくりくを目指めざすのは、失敗しっぱいに終おわった２０１９年ねんの「チャンドラヤーン２号ごう」に続つづいて２回目かいめ。同国初どうこくはつの月探査機つきたんさき「チャンドラヤーン１号ごう」は０８年ねん、月つきの軌道きどうを周回しゅうかいした後ご、意図的いとてきに月面げつめんに墜落ついらくさせた。

インド宇宙研究機関うちゅうけんきゅうきかんが開発かいはつしたチャンドラヤーン３号ごうは、着陸船ちゃくりくせん、推進すいしんモジュール、探査車たんさしゃで構成こうせいされる。目的もくてきは、月面げつめんに安全あんぜんに着陸ちゃくりくさせてデータ収集しゅうしゅうや科学実験かがくじっけんを行おこない、月つきの構造こうぞうを探さぐることにある。

これまで宇宙船うちゅうせんを月面げつめんに着陸ちゃくりくさせることに成功せいこうした国くには、米国べいこく、ロシア、中国ちゅうごくの３カ国こくのみ。インドはまだ未踏みとうの月つきの南極付近なんきょくふきんにチャンドラヤーン３号ごうを着陸ちゃくりくさせることを目指めざす。

インドの月探査計画つきたんさけいかくでは、チャンドラヤーン１号ごうによって月面げつめんの水分子すいぶんこが発見はっけんされた。１１年後ねんご、チャンドラヤーン２号ごうは月つきの軌道きどうに入はいることには成功せいこうしたが、月面げつめんに墜落ついらくした。同機どうきも月つきの南極なんきょくを探検たんけんする予定よていだった。

インドは以来いらい、チャンドラヤーン３号ごうのためにおよそ７５００万まんドル（約やく１００億円おくえん）を費ついやしている。