地球の中心部にある内核に、隠れた「最深部の内核」と言うべき層が存在します。オーストラリア国立大学の研究者が科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された論文でそんな研究結果を発表しました。
地球は表面から順に地殻、マントル、溶融する外核、固体の内核の4層から成ると考えられています。今回の発見は5層目の存在を示唆するもので、地球やその形成に関する長年の謎をひもとく新たな手掛かりとなる可能性があります。
地球の核に未確認の新たな層が存在する可能性は20年近く前から科学者が指摘していました。論文によれば、地球中心部を通過する地震波を測定した新たなデータから、最深部にある核を見つけることができたということです。