アメリカ財務省などが
発表した
声明では「われわれは
銀行システムへの
国民の
信頼を
強化し、アメリカ
経済を
守るための
断固とした
措置を
取る」と
強調したうえで、「すべての
預金者を
保護する
形でシリコンバレーバンクの
破綻処理を
完了する
措置をイエレン
財務長官が
承認した」としています。
また、この措置は、イエレン長官がFDIC=連邦預金保険公社とFRB=連邦準備制度理事会からの勧告を受けバイデン大統領と協議して承認されたと説明しています。
「シリコンバレーバンク」はもともと13日から営業を再開し、預金の払い戻しに応じるとしていましたが、預金残高の90%近い1560億ドル、日本円でおよそ21兆円が保護の対象外で、顧客の企業などにどれだけの預金が払い戻されるかが焦点となっていました。
一方、12日に経営破綻が発表されたニューヨークに拠点を置く「シグネチャーバンク」についても声明では「すべての預金者は救済される」とし、預金は保護されるとしています。
今回は、金融システムへの不安を払拭するための異例の措置で、保護の対象外だった預金も救済されることになります。
日本国債を買う動き 長期金利0.33%まで低下
週明けの13
日の
債券市場では
アメリカの
銀行が
相次いで
経営破綻したことを
受けて、リスクを
避けようと
日本国債を
買う
動きが
強まり、
長期金利は0.33%まで
低下しました。
国債は買われると価格が上がって金利が低下するという関係にありますが、週明けの13日の債券市場では日本国債を買う動きが出て、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは0.33%まで低下しました。
これは日銀が金融緩和策を修正した去年12月20日以来の水準です。
市場関係者は、「アメリカの金融当局が預金者を保護する方針を発表したが投資家の間では影響がどこまで広がるか不透明だとしてひとまずリスクを回避しようという動きが強まっている」と話しています。
外国為替市場 円相場大きく値上がり
週明けのきょうの
外国為替市場では、
アメリカの
銀行が
相次いで
経営破綻したことを
受けて、ドルを
売って
円を
買う動きが
強まり
円相場は
大きく
値上がりしています。
市場関係者は、「アメリカの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて、日本時間の早朝に1ドル=133円台まで円高ドル安が進んだがアメリカの金融当局が預金者を保護する方針を発表したことを受けて一時、1ドル=135円台までドルが買い戻された。円相場はその後、再び1ドル=133円台まで値上がりするなど荒い値動きとなっている」と話しています。
日経平均株価 一時500円以上値下がり
週明けの13
日の
東京株式市場、
アメリカの
銀行が
相次いで
経営破綻したことを
受けて、
銀行株を
中心に
売り
注文が
広がり、
日経平均株価は
一時、500
円以上値下がりしました。
13日の東京株式市場では、アメリカでスタートアップ企業などへの融資で知られる西部の銀行に加えニューヨークを拠点とする銀行も経営破綻したことから銀行やIT関連の銘柄を中心に売り注文が膨らみ、全面安の展開となっています。
▽日経平均株価、午前の終値は、先週末の終値より437円90銭、安い、2万7706円7銭。
▽東証株価指数・トピックスは、40.98、下がって、1990.60。
▽午前の出来高は、8億1161万株でした。
市場関係者は、「相次ぐ銀行の経営破綻で市場の警戒感が強まっている。円高が進んだことで自動車など輸出関連の銘柄にも売り注文が出ている」と話しています。
NY拠点のシグネチャーバンクも経営破綻
アメリカ・ニューヨーク
州の
金融当局は12
日、ニューヨークに
拠点を
置く銀行、「シグネチャーバンク」が
経営破綻したと
発表しました。
預金者を
保護するためFDIC=
連邦預金保険公社が
管財人になるということです。
この銀行の資産規模はおよそ1103億ドル、日本円でおよそ14兆7800億円にのぼるということです。
一方、アメリカの財務省などは12日、「シグネチャーバンクのすべての預金者は救済される」と発表し、10日に破綻したシリコンバレーバンクと同様、預金は保護されるとしています。
アメリカのメディアは、シグネチャーバンクが暗号資産関連の企業向けの融資で知られていたと伝えています。
バイデン大統領 平静を呼びかける声明
アメリカの「シリコンバレーバンク」と「シグネチャーバンク」が
経営破綻したことを
受けて、バイデン
大統領は12
日「アメリカ
国民とアメリカの
企業は、
必要な
時に
銀行預金が
口座に
あると
安心していい」と
平静を
呼びかける
声明を
発表しました。
声明では「事態を招いた人々には責任を取らせ、再びこのような状況に陥らないよう、大規模な銀行に対する監視と規制を強化していく」としています。
バイデン大統領は、力強い銀行システムをいかに維持するかについて13日、演説する予定です。
松野官房長官「日本の金融システムに重大な影響可能性高くない」
松野官房長官は、
午前の
記者会見で「
日本の
金融機関は、
総じて充実した
流動性と
資本基盤を
維持しており、
現時点で、
今回の
破たんが
日本の
金融システムの
安定に
重大な
影響を
及ぼす可能性は、
高くないと
考えている」と
述べました。
そのうえで「政府としては、今後の国内外の経済、金融市場の動向や日本の金融機関に与える影響などを注視していきたい」と述べました。
ホテルも動物園も…旅行先・観光地に押し寄せる値上げの波
電気代にガス代に食料品…。生活に欠かせないものの値上げが続いています。家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる2022年度の平均の消費者物価指数は3.0%上昇し、1981年以来、41年ぶりの水準となりました。記録的な物価高で、各地の観光地にも値上げの波が押し寄せています。
Source: NHK
Apr 21, 2023 11:04
物価高をどうしのぐ?いつまで続く? 専門家のQ&Aも詳しく
「4月は再び値上げラッシュになる」物価高が依然として続くいま、厳しい見通しが。そんな中、新生活を迎える学生は“おさがり”で出費を抑え、買い物客の間では新たな“シェア”サービスが広がっています。この物価高をどうしのぐか、いつまで続くのか。専門家のQ&Aとともに詳しくお伝えします。
Source: NHK
Mar 24, 2023 11:03
2月 消費者物価指数 前年同月比3.1%上昇 上昇率は鈍化
家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる2月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より3.1%上昇しました。1月の上昇率の4.2%と比べると、1.1ポイント低くなっていて、政府による負担軽減策で電気料金の上昇が抑えられたことなどが要因です。上昇率が鈍化したのは、去年1月以来、1年1か月ぶりです。
Source: NHK
Mar 24, 2023 00:03
「卵は高いからなし」 冬の定番が変わる?
「今日はおでん。でも卵は高いからなし!」卵だけかと思ったら、ちくわも。そんな声がSNS上で広がっています。厳しい寒さが続く中、おでんを食べて体を温めたくなる人もいるのではないでしょうか。そんな冬の定番、庶民の味にも物価高騰の影響が出始めているようです。
Source: NHK
Feb 10, 2023 14:02
2022年度 消費者物価指数 前年度比3.0%上昇 41年ぶり水準
家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる昨年度の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、前の年度より3.0%上昇しました。3.0%の上昇率は、1981年度以来41年ぶりの水準です。食料品や電気代などの値上がりが主な要因となっています。また、先月・3月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より3.1%上昇しました。これは2月の上昇率と同じ水準となっています。
Source: NHK
Feb 7, 1682 23:50
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