ミャンマーで、
軍が
定めた
統制価格よりも
高い値段でコメを
販売したとして、
禁錮1
年の
有罪判決を
受けた
流通大手、イオンの
子会社の
日本人駐在員の
男性が、ことし6
月に
拘束されてから
およそ1
か月半たった12
日夜、
解放されました。
男性の健康状態に問題はないということです。
解放されたのはミャンマーでスーパー事業を展開するイオンの子会社「イオンオレンジ」で商品本部長を務める笠松洋さんです。
笠松さんはことし6月、軍が定める統制価格よりも高い値段でヤンゴン市内の店舗で、コメを販売したとして、警察に拘束されました。
その後、消費者の保護を目的にした「生活必需品・サービス法」に違反した罪で起訴され、現地の裁判所は、12日に禁錮1年の有罪判決を言い渡しました。外交筋によりますと、その後、12日夜、笠松さんは、ヤンゴン市内の施設から解放され、健康状態に問題はないということです。
一方、ミャンマー軍の関係者は、NHKの取材に対し、笠松さんを解放したことは認めましたが、その理由については明らかにしていません。
ミャンマーでは3年前のクーデター以降、食料品や医薬品などの価格が高騰していて、軍は、物価対策の一環として統制価格を設定しており、法律に違反した業者を相次いで拘束しています。
イオン「事実関係を確認中」
子会社の日本人駐在員が解放されたと伝えられていることについてイオンは「解放されたとの報道は把握しているが現在、事実関係を確認中だ」とコメントしています。