米国における今年の感謝祭(サンクスギビング)の休暇での旅行者数は、パンデミック前の水準に回復し、最高記録を更新する見通しだ。全米自動車協会(AAA)の発表によると、感謝祭は11月28日(木)だが、米国ではその直前となる26日(火)から翌週2日(月)までの間に、7990万人が自宅から80キロ以上離れた場所へ移動すると予想されている。
旅行者数は、昨年との比較で約200万人増加する見通しで、全体の約90%の7170万人がクルマで移動し、580万人(7.3%)が航空機を利用すると考えられている。AAAによると、2019年には7060万人がクルマで移動していたが、今年はパンデミック前の水準を超えると予測されている。
クルマで旅行する人が昨年を170万人上回ると予測される理由の1つには、ガソリン価格の低下が挙げられている。2023年の感謝祭時期におけるガソリン価格は1ガロンあたり平均3.26ドルだったが、現在は3.07ドルであり、感謝祭までに3ドルを下回る可能性もある。
また、航空券の価格が昨年から約3%上昇したにも関わらず、国内線での旅行者数は約600万人に達する見通しで、2019年比で11%、2023年比で2%の増加が予想されている。一方、国際線の価格は5%値下がりし、予約件数は昨年との比較で23%増加している。
感謝祭の週に旅行する人々のうち、残りの230万人はバスやクルーズ船、列車を利用すると予測されている。特にクルーズ船の予約件数は昨年から20%以上増加している。