鹿児島県警察本部で、
現職の
警察官や
元幹部が
逮捕される
事件がことしに
入って4
件、
相次いだことを
受けて、
警察庁は
経緯を
検証し、
再発防止策を
検討するため、
来週にも、
県警に
監察官を
派遣する
方針を
固めました。
鹿児島県警察本部では、ことしに入ってから現職の警察官が逮捕される事件が3件あったほか、先月には、ことし3月まで生活安全部の部長だった本田尚志容疑者(60)が、警察官が捜査対象となっていた県内のストーカー事案に関わる内部文書をライターに郵送し、職務上知り得た秘密を漏らしたとして、国家公務員法違反の疑いで逮捕されています。
逮捕された元生活安全部長は、裁判所で行われた手続きの中で「野川明輝本部長が警察官の事件を隠蔽しようとしたことが許せなかった」などと話しています。
一方、野川本部長は隠蔽の指示について強く否定しています。
県議会で真相究明を図るための「百条委員会」の設置を求める意見も出ている中、警察庁は来週にも、県警に監察官を派遣して、一連の不祥事の経緯を検証するとともに、再発防止策を検討する方針を固めました。
元生活安全部長の事件について、県警は近く会見を開き、捜査結果を公表することにしていますが、警察庁は、元部長が内部文書を漏らした経緯についても、再発防止の観点から改めて関係者からの聞き取りなどを行うものとみられます。