伊藤叡王は、20日、甲府市で行われた「叡王戦」五番勝負の最終局で、八大タイトルを独占していた藤井聡太八冠に勝ち、3勝2敗で「叡王」のタイトルを奪取しました。
初めてのタイトル獲得を果たした伊藤叡王は一夜明けた21日、記者会見し「昨夜は対局の後ということでなかなか深く寝つくことができなかったのですが、たくさんの方からお祝いの連絡をいただいて、少しずつ喜びが込み上げてきたかなというところです」と語りました。
会見にはみずからが揮ごうした「孤高」と書かれた色紙を持って登壇し「棋士になった頃からよく書いている文字で、自分の中でしっかりと信念をもって、ぶれずに高みを目指していくと解釈しています」とことばに込めた思いを語りました。
また、将棋を志す人やファンに向けたメッセージを尋ねられると「きのうは最後まで優劣のはっきりしない将棋を見せることができたので、今後もそういう将棋を見せて将棋界を盛り上げていけたらなと考えています」と話していました。