ゼレンスキー大統領だいとうりょう“停戦ていせん交渉こうしょうは十分じゅうぶんな安全あんぜん保障ほしょうの確約かくやくが条件じょうけん”

ウクライナでは、EU＝ヨーロッパ連合れんごうの新あたらしい大統領だいとうりょうに就任しゅうにんしたコスタ氏しと外相がいしょうにあたる新あたらしい上級じょうきゅう代表だいひょうに就任しゅうにんしたカラス氏しが就任しゅうにん初日しょにちの1日にち、そろってキーウを訪おとずれました。

コスタ氏しと記者きしゃ会見かいけんを行おこなったゼレンスキー大統領だいとうりょうは、ロシアとの停戦ていせん交渉こうしょうを始はじめる可能かのう性せいについて「ウクライナの立場たちばが強化きょうかされたあとに交渉こうしょうの議題ぎだいを決きめることができる」と述のべ、より射程しゃていの長ながい兵器へいきの十分じゅうぶんな供与きょうよやNATO加盟かめいの正式せいしきな手続てつづきの開始かいしなど十分じゅうぶんな安全あんぜん保障ほしょうを確約かくやくされることが交渉こうしょうを検討けんとうする条件じょうけんだという認識にんしきを示しめしました。

さらにNATO加盟かめいに関連かんれんしてゼレンスキー大統領だいとうりょうは、ロシアに占領せんりょうされている地域ちいきも含ふくめてすべての領土りょうどが対象たいしょうになるべきだという考かんがえを示しめしました。

一方いっぽう、EUのコスタ大統領だいとうりょうは、ウクライナ支援しえんのためにロシアの凍結とうけつ資産しさんの収益しゅうえきを利用りようして来月らいげつから毎月まいつき15億おくユーロ、日本にっぽん円えんにして2300億おく円えんあまりをあてる計画けいかくについて表明ひょうめいした上うえで「EUは何なにがあろうともウクライナとともにある」と述のべ、EUの支援しえんは揺ゆるがないと強調きょうちょうしました。

ロシア軍ぐん ウクライナ東部とうぶで犠牲ぎせいをいとわず攻勢こうせい

イギリス国防省こくぼうしょうは1日にち、ロシア軍ぐんがウクライナ東部とうぶドネツク州しゅうのベリカ・ノボシルカの東側ひがしがわに急速きゅうそくに前進ぜんしんしているという分析ぶんせきを公表こうひょうしました。

ベリカ・ノボシルカはウクライナの防衛ぼうえい線せんの要ようとして機能きのうしていた場所ばしょで、ことし10月つきにロシア軍ぐんが掌握しょうあくしたドネツク州しゅうの拠点きょてんブフレダルからおよそ30キロの場所ばしょにあります。

この場所ばしょは、ブフレダルを掌握しょうあくされたことでロシアの攻撃こうげきに対にたいしてぜい弱ぜいじゃくになっていて、ドネツク州しゅう西部せいぶの防御ぼうぎょが手薄てうすな地域ちいきへのロシアの進軍しんぐんが増加ぞうかしているということです。

イギリス国防省こくぼうしょうは、ロシア軍ぐんがウクライナ側がわを攻撃こうげきすることで主要しゅような補給ほきゅう路ろを脅おびやかしているという見方みかたを示しめしています。

一方いっぽう、ウクライナ国防省こくぼうしょうは1日にち、軍ぐん参謀さんぼう本部ほんぶの情報じょうほうとして、先月せんげつロシア軍ぐんの1日にちあたりの死傷ししょう者しゃが2030人にんとなった日ひがあると発表はっぴょうしました。

これは1日にちの死傷ししょう者しゃ数すうとしてはおととしの侵攻しんこう開始かいし以来いらい、最もっとも多おおくなったとしていて、ロシア軍ぐんが犠牲ぎせいをいとわない形かたちで激はげしい攻撃こうげきを続つづけているとみられます。