大手電機メーカーのパナソニックはイギリスに
ある工場で
必要な
電力をすべて
水素を
使った
燃料電池などで
賄う設備を
導入しました。
今後、こうした
設備の
販売なども
進める計画で、
再生可能エネルギーの
普及を
後押しするか
注目されます。
設備が導入されたのはイギリス西部カーディフにあるパナソニックの電子レンジの製造工場で、3日、関係者が出席して式典が開かれました。
この設備では、太陽光パネルで発電した電力をためておく蓄電池と、製造過程で二酸化炭素を出さないグリーン水素を使って発電する燃料電池を組み合わせて活用することで工場の稼働に必要な電力をすべて再生可能エネルギーで賄うということです。
会社では日本や海外でこうした設備の需要を探り、2030年代に1000億円規模の売り上げを目指すとしています。
品田正弘社長は「燃料電池や蓄電池などを使い、効率よく電力をコントロールすることがポイントになる。イギリスの状況に合ったエネルギーのマネージメントを提供していきたい」と話していました。
ヨーロッパに製造拠点をもつ日本のメーカーではソニーグループや日立製作所が太陽光などの再生可能エネルギーで電力を賄う工場を稼働させています。
ただ、再生可能エネルギーをめぐっては発電量が天候や時間帯に左右されるという課題もあり、燃料電池などの技術が普及を後押しするか注目されます。