米国の超格安航空会社(ULCC)スピリット航空が、いわばビジネスクラスのようなグレードの高い座席を設定するとの方針を明らかにした。
新たに設けられるのは「ゴー・ビッグ」と呼ばれるクラス。客室前方にある幅の広い座席で、チケットには軽食や酒類またはソフトドリンク、機内持ち込みの荷物と預け入れ荷物各1個、ストリーミング動画への接続、優先チェックインと優先搭乗などのサービスが含まれる。
また客室後方には、3人掛けの中央の座席を空けた上位グレードの列を設ける。
スピリット航空はこれまで、破格の基本運賃に持ち込み荷物などのオプションを上乗せする料金体系を採用してきた。クリスティー最高経営責任者(CEO)は声明で、「スピリット史の新たな時代」を宣言した。
米ULCCフロンティア航空との合併でいったん合意したものの解消し、同業ジェットブルー航空との合併計画は米連邦地裁に阻止された。一方、大手航空会社ではファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミーなど高ランクのチケットが好調な売れ行きを見せている。