五輪が開催されているフランス・パリのホテルは、宿泊料高騰への反発を受け、値下げや最低滞在日数の緩和など、旅行者囲い込みに向けて最後の取り組みを急いでいる。
パリ観光局は29日、ホテルの平均宿泊料は初夏の1泊342ユーロから258ユーロに下落したと発表。2023年7月は202ユーロだった。
旅行代理店によると、物価高や安全上の懸念を背景に五輪特需が想定ほど伸びず、ホテルはこぞって割引プランを打ち出した。これにより、宿泊客は最大70%安く泊まれる可能性があるという。旅行代理店関係者は「パリは全く混雑していない。十分な空室があり、料金は2割ほど安くなっている」と語った。
ブッキング・ホールディングス(HD)の旅行検索エンジンKAYAKによると、7月のパリのホテル宿泊料は、前月比16%下落した。四つ星ホテルの料金は8月上旬までに最大66%下落している。