ピザの具材としてパイナップルを認めるか、認めないか――。過去数十年にわたり国家や街、家庭内を二分してきた論争に、英国のピザ店が一石を投じました。宅配メニューで新たに発売したパイナップル・ピザに、100ポンド(約1万9000円)の値段をつけています。
論争の始まりは、1960年代にカナダのシェフ、サム・パノプロス氏と兄弟が考案したハムと缶詰パイナップルの「ハワイアン・ピザ」。イタリア料理の常識を破った具材に賛否両論が巻き起こり、その後も熱い意見が交わされてきました。
英イングランド東部ノリッジにある「ルパ・ピザ」の料理長、クイン・ジアノラン氏はパイナップル反対派です。宅配アプリのメニューでは、新発売のパイナップル・ピザに「まあ100ポンド出せば食べられるよ。一緒にシャンパンも注文を。それ行け、人でなし」と、憎まれ口のコメントを添えています。今のところ注文はないということです。
メニューに並ぶナポリ、ミートボール、ペパロニなどのオーソドックスなピザは、高くても2700円ほどです。