木瀬きせ部屋へやの徳とく勝しょう龍りゅうは奈良なら市し出身しゅっしんの37歳さい。

アマチュアの強豪きょうごうで知しられる高知こうち県けんの明徳義塾めいとくぎじゅく高校こうこうから大阪おおさかの近畿きんき大だいに進すすみ力りょくをつけました。

大だい相撲すもうでは同おなじ昭和しょうわ61年度ねんど生うまれに元もと横綱よこづな・稀まれ勢ぜいの里さとの二に所しょノ関せき親方おやかたや、元もと大関おおぜき・豪ごう栄さかえ道どうの武隈たけくま親方おやかたなどの人気にんき力士りきしがいて徳とく勝しょう龍りゅうも含ふくめて「花はなのロクイチ組ぐみ」と呼よばれました。

平成へいせい21年ねん初場所はつばしょの初はつ土俵どひょうから4年ねん半はんで初はじめて幕内まくうちにあがった後のちは目立めだった成績せいせきを残のこせず、十両じゅうりょうと幕内まくうちを行き来いききする時期じきが続つづきましたが、4回かい目めの幕内まくうち復帰ふっきとなった3年ねん前まえ、令りょう和わ2年ねんの初はつ場所ばしょで前頭まえがしら17枚まい目めの「幕まく尻しり」ながら初はつ優勝ゆうしょうを果はたしました。

「幕まく尻しり」の力士りきしの優勝ゆうしょうは20年ねんぶりで、奈良なら県けん出身しゅっしんの力士りきしとしては大正たいしょう11年ねん春場所はるばしょの鶴つるヶ浜はま以来いらい、98年ねんぶりの快挙かいきょでした。

続つづく春場所はるばしょで自己じこ最高さいこう位いとなる前頭まえがしら2枚まい目めに番付ばんづけを上あげました。

しかし、その後そのごは番付ばんづけを下さげておととしの九州きゅうしゅう場所ばしょ以降いこうは幕内まくうちに返り咲かえりざくことができず、東ひがしの幕下まくした37枚まい目めで迎むかえたこの秋場所あきばしょは初日しょにちから休場きゅうじょうしていました。

日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいは、12日にち付づけで徳とく勝しょう龍りゅうが現役げんえきを引退いんたいし、年寄としより名跡みょうせきの千田せんだ川がわを襲名しゅうめいすることを理事りじ会かいで承認しょうにんしたと発表はっぴょうしました。

※「徳とく」は心こころの上うえに「一いち」