オーストリア・ザルツブルクの動物園どうぶつえんで飼育員しいくいん２人ふたりがサイに襲おそわれ１人ひとりが死亡しぼう、もう１人ひとりが重傷じゅうしょうを負おった。地元警察じもとけいさつが１２日にちに明あきらかにした。

襲おそわれた３３歳さいの女性飼育員じょせいしいくいんは当時とうじ、サイの囲かこいの中なかで早朝そうちょうの仕事しごとに従事じゅうじしていた。警察けいさつが報道向ほうどうむけの発表はっぴょうで伝つたえた。女性じょせいは経験豊富けいけんほうふな飼育員しいくいんだった。警察けいさつによれば、同飼育員どうしいくいんは襲おそわれた現場げんばで死亡しぼうした。

もう１人ひとりの３４歳さいの男性飼育員だんせいしいくいんも、サイを追おい払はらおうとして襲おそわれたという。重傷じゅうしょうを負おってザルツブルク大学病院だいがくびょういんに搬送はんそうされ、緊急手術きんきゅうしゅじゅつを受うけた。

動物園どうぶつえんの広報担当者こうほうたんとうしゃは１２日にち、ＣＮＮの取材しゅざいに答こたえ、強つよい衝撃しょうげきを受うけていると表明ひょうめい。現時点げんじてんでサイが襲おそい掛かかった経緯けいいは把握はあくしていないとした。その上うえで、早朝そうちょうにはサイたちに虫むしよけの措置そちを施ほどこすのが日常業務にちじょうぎょうむになっていると述のべた。

動物園どうぶつえんのウェブサイトによると、同園どうえんはシロサイを含ふくむ１５０種しゅ１５００匹びきの動物どうぶつを飼育しいくしている。シロサイは現在げんざいメスとオスが２頭とうずつ、専用せんようの設備せつびの中なかで暮くらしている。

世界自然保護基金せかいしぜんほごききん（ＷＷＦ）によれば、シロサイは地上ちじょうの哺乳類ほにゅうるいで２番目ばんめに体からだが大おおきく、体重たいじゅうは約やく１４００～３６００キロに達たっする。現在げんざいの個体数こたいすうは１万まん６０００頭とうに満みたず、絶滅ぜつめつが危惧きぐされている。

当該とうがいの動物園どうぶつえんは今回こんかいの事故じこを理由りゆうに１２、１３両日閉鎖りょうじつへいさすると、ウェブサイトで伝つたえた。