過去10戦全敗の相手に歴史的勝利なるか
世界ランキング6位のイングランドは、大会前不調がささやかれましたが、初戦のアルゼンチン戦で27対10と快勝してその実力を示しました。
世界14位の日本はイングランドに過去10戦全敗と一度も勝っていません。
2015年に南アフリカ、2019年にアイルランドとワールドカップで格上を破って躍進した日本が今大会も歴史的勝利を挙げることができるか、注目されます。
日本は初戦から先発メンバーを4人入れ替え、
▽ふくらはぎのけがで初戦を欠場したキャプテンの姫野和樹選手が復帰するほか、
▽思い切りのよさとスピードが持ち味の23歳、長田智希選手が先発で出場します。
この試合、ポイントの一つとなるのがスクラムです。
イングランドは強力なフォワードを前面に出すセットプレーが持ち味で、日本はそれに対抗するためフッカーの堀江翔太選手を先発で起用するなど、経験豊富なメンバーをそろえました。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、「フォワード陣はベストだと思う」と自信をのぞかせていて、強化してきたスクラムで優位に立つことができるか注目です。
また、イングランドは伝統的にキックを多用する攻撃を得意としていて、「ハイパント」と呼ばれる高い弾道のキックを蹴ってボールを再び獲得しようとしてくることが予想されます。
ここでボールを奪われると一気に攻め込まれるため、日本としては確実に捕って次の展開につなげたいところです。
さらに自陣でペナルティーを犯さないことも重要です。
イングランドには初戦のアルゼンチン戦でチームの全得点を挙げたキックの名手、ジョージ・フォード選手がいて、自陣でのペナルティーはそのまま失点につながる可能性があります。
一方、攻撃面では密集でのボール争奪戦で相手のプレッシャーに負けず、日本が持ち味とする素早い球出しからのスピードある連続攻撃を仕掛けられるかが鍵を握ります。
日本は80分間集中力を保ち、少ないチャンスを確実に得点につなげることが求められます。
1次リーグ突破に向けた大一番となる試合は、現地時間の17日、日本時間の18日午前4時からで、NHKはBS1やBS4K、ラジオ第1で中継します。