日本独自のジャンル「巨大ロボットアニメ」に焦点を当てた展覧会「日本の巨大ロボット群像」が、福岡市中央区の市美術館で開かれている。多くのファンを魅了する巨大ロボットのデザインと映像表現の歴史をひもとく。11月12日まで。
日本の巨大ロボットアニメは、1963年にテレビアニメの放映が始まった「鉄人28号」から「マジンガーZ」(72年)や「機動戦士ガンダム」(79年)を経て、独自の進化や広がりを見せながら現代まで多数の作品が出ている。今や大衆文化の一角を占める。
本展では、貴重な設定資料や作中の場面から制作した造形物を交えながら、空想上のロボットに現実味を持たせるための「メカニズム」と「大きさ」を軸に紹介。「合体」や「変形」に一定の合理性を与えるデザイン上の工夫や、実用レベルにまで縮小したロボットの大きさなどを検証する。
会場には、メカニックデザイナーの宮武一貴さんが手がけた巨大絵画が登場。床には初代ガンダムの実物大の絵が描かれ、その大きさを体感できる。
観覧料は一般1600円、高大生800円、小中生500円、未就学児無料。月曜休館(9月18日と10月9日は開館し、翌日休館)。市美術館=092(714)6051。