沖縄おきなわ 玉城たまき知事ちじ 国連こくれん人権じんけん理事りじ会かいで演説えんぜつ “民意みんいに反はんし移設いせつ強行きょうこう”

沖縄おきなわ県けんの玉城たまき知事ちじは、国連こくれんのヨーロッパ本部ほんぶがあるスイス・ジュネーブを訪おとずれていて、日本にっぽん時間じかんの19日にち午前ごぜん0時半じはんすぎ、国連こくれん人権じんけん理事りじ会かいの「国際こくさい秩序ちつじょ」をテーマにした会議かいぎで90秒間びょうかん、英語えいごで演説えんぜつしました。

この中なかで玉城たまき知事ちじは、冒頭ぼうとう、「アメリカ軍ぐん基地きちが集中しゅうちゅうし、平和へいわが脅おびやかされ、意思いし決定けっていへの平等びょうどうな参加さんかが阻害そがいされている沖縄おきなわの状況じょうきょうを世界中せかいじゅうから関心かんしんを持もって見みて欲ほしい」と呼よびかけました。

そして、アメリカ軍ぐん普天間ふてんま基地きちの名護なご市し辺野古へのこへの移設いせつ工事こうじについて「日本にっぽん政府せいふは、貴重きちょうな海域かいいきを埋め立うめたてて、新あらたな基地きち建設けんせつを強行きょうこうしている。県民けんみん投票とうひょうという民主みんしゅ主義しゅぎの手続てつづきで、明確めいかくに埋立うめたて反対はんたいという民意みんいが示しめされたにもかかわらずだ」と訴うったえました。

また、軍事ぐんじ力りょくの増強ぞうきょうは日本にっぽんの周辺しゅうへん地域ちいきの緊張きんちょうを高たかめることが懸念けねんされ県民けんみんの平和へいわを希求ききゅうする思おもいとは相あいいれないとして、関係かんけい政府せいふによる外交がいこう努力どりょくを強化きょうかするよう求もとめました。

玉城たまき知事ちじは、辺野古へのこへの移設いせつ工事こうじをはじめとする沖縄おきなわの基地きち問題もんだいの現状げんじょうを国際こくさい社会しゃかいに訴うったえるため、22日にちまでジュネーブに滞在たいざいし、あと2回かい国連こくれん人権じんけん理事りじ会かいで演説えんぜつを行おこなうほか国連こくれん関係かんけい者しゃなどと面談めんだんする予定よていです。

日本にっぽん政府せいふ「基地きち負担ふたん軽減けいげんの早期そうき実現じつげんに全力ぜんりょく」

玉城たまき知事ちじの演説えんぜつを受うけて、ジュネーブ国際こくさい機関きかん日本にっぽん政府せいふ代表だいひょう部ぶの塩田しおだ崇弘たかひろ公使こうし参事さんじ官かんが政府せいふ側がわの答弁とうべん権けんを行使こうしし「沖縄おきなわにおけるアメリカ軍ぐんの駐留ちゅうりゅうは、地政学ちせいがく的てきな理由りゆうと日本にっぽんの安全あんぜん保障ほしょう上じょうの必要ひつよう性せいに基もとづくものであり、差別さべつ的てきな意図いとに基もとづくものではない。一方いっぽう、沖縄おきなわにアメリカ軍ぐん専用せんよう施設しせつが集中しゅうちゅうすることは、沖縄おきなわに大おおきな影響えいきょうを与あたえるものであり、基地きち負担ふたんを軽減けいげんすることは政府せいふの重要じゅうような責務せきむだ」と述のべました。

その上うえで、「政府せいふとしては、県民けんみん投票とうひょうの結果けっかを真摯しんしに受け止うけとめ、日にち米べい間かんで合意ごういされた沖縄おきなわの基地きち負担ふたん軽減けいげんの早期そうき実現じつげんに向むけ引き続ひきつづき全力ぜんりょくで取り組とりくんでいく。私わたしたちは、辺野古へのこ移設いせつの方針ほうしんに基もとづき工事こうじを着実ちゃくじつに進すすめることが、普天間ふてんま基地きちの一刻いっこくも早はやい完全かんぜん返還へんかんを可能かのうにし、地域ちいき住民じゅうみんの危険きけん性せいの除去じょきょにつながる唯一ゆいいつの解決かいけつ策さくであると確信かくしんしている」と反論はんろんしました。