日本新聞: プール熱患者数が過去10年で最多 “しばらく流行続く可能性”

プール熱ねつ患者かんじゃ数すうが過去かこ10年ねんで最多さいた “しばらく流行りゅうこう続つづく可能かのう性せい”

Sep 19, 2023 16:09

Furigana

主おもに子こどもが感染かんせんし、高熱こうねつや結膜けつまく炎えんなどの症状しょうじょうが出でる「咽頭いんとう結膜けつまく熱ねつ」いわゆるプール熱ねつの患者かんじゃが過去かこ10年ねんで最もっとも多おおくなっていて、専門せんもん家かはしばらく流行りゅうこうが続つづく可能かのう性せいがあるとして注意ちゅういを呼よびかけています。

「咽頭いんとう結膜けつまく熱ねつ」いわゆるプール熱ねつは、子こどもを中心ちゅうしんに高熱こうねつや結膜けつまく炎えんなどの症状しょうじょうが出でるウイルス性せいの感染かんせん症しょうで、せきやくしゃみなどの飛ひまつで感染かんせんするほか、ウイルスが付着ふちゃくしたタオルや、プールでの接触せっしょくを介かいして感染かんせんすることもあります。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、今月こんげつ10日にちまでの1週間しゅうかんに全国ぜんこくおよそ3000の小児しょうに科かの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされた患者かんじゃの数かずは、前まえの週しゅうから900人にん余あまり増ふえ、3964人にんでした。

1医療いりょう機関きかん当あたりの患者かんじゃ数すうは1.26人にんと、前まえの週しゅうよりも0.29人にん増ふえ、過去かこ10年ねんで最もっとも多おおくなっています。

都道とどう府県ふけん別べつに見みますと

▽大阪おおさか府ふが3.92人にん

▽福岡ふくおか県けんが3.72人にんと

国くにの警報けいほうレベルの目安めやすとなる「3」人ひとを超こえていて、次ついで

▽沖縄おきなわ県けんが2.65人にん

▽奈良なら県けんが2.59人にんなどとなっています。

子こどもの感染かんせん症しょうに詳くわしい、国立こくりつ病院びょういん機構きこう三さん重じゅう病院びょういんの谷口たにぐち清きよし州しゅう院長いんちょうは「夏休なつやすみの時期じきにウイルスが全国ぜんこくに広ひろがり、その後そのご学校がっこうが再開さいかいしたことで急増きゅうぞうしているとみられる。流行りゅうこうはしばらく続つづく可能かのう性せいがあり、おう吐おうとや強つよい頭痛ずつうの症状しょうじょうや、食事しょくじや水分すいぶんがとれないなどの様子ようすがある場合ばあいは医療いりょう機関きかんを受診じゅしんしてほしい」と話はなしています。