東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムと
なる新しい国立競技場での
換気の
状況をシミュレーションしたところ、
そよ風程度でフィールドの
空気は22
分間で
入れ代わるという
結果を
九州大学などの
研究グループが
公表しました。
新しい国立競技場は6万人の観客を収容してサッカーや陸上競技を行うことができる東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムで、観客席の上には屋根がありますが、フィールドの上には屋根はないなど開放された構造になっています。
九州大学の内田孝紀准教授などの研究グループは国立競技場のフィールドの換気の状況についてスーパーコンピュータを使いシミュレーションしました。
その結果、そよ風程度とされる風速3メートルの北風が競技場の周辺で吹くとフィールド上の空気は風上側から空気が入れ代わって、およそ90秒後には屋根のない競技場の上部から外に放出され始め、およそ22分後にはフィールドの空気はほぼすべて入れ代わったということです。
内田准教授は「観客席ではなくフィールド上に限った話しではあるが、新型コロナウイルスの感染対策に役立ててもらいたい」と話しています。