東京電力福島第一原発にたまる
処理水の
海への
放出が
開始されてから
初めて、
西村経済産業大臣が
福島県を
訪問し、
地元の
水産物を
試食して
安全性やおいしさをアピールしました。
福島第一原発にたまる処理水の海への放出を受けて、水産庁は原発の10キロ圏内で捕れた魚に含まれるトリチウムの濃度を分析し、27日までの2日間は、検出できる下限の濃度を下回る「不検出」と発表しています。
風評対策が課題となるなか、西村経済産業大臣は、放出が開始されたあと初めて福島県を訪問し、福島市のスーパーで放出の翌日に福島県沖で捕れたヒラメとホッキ貝の刺身を試食しました。
試食したあとに西村大臣は「おいしいのひと言で皆さんにも漁師さんの誇りをかみしめてほしい」と述べ、地元産の水産物の安全性やおいしさをアピールしました。
続いて、地元のスーパーや卸売業者の代表との意見交換が行われ、西村大臣は「福島県産のものをより強力にアピールしていきたい。安全性を確認しながらデータを透明性をもってすべて公表することが一番の風評対策だ」と述べました。
これに対し、スーパーの代表は「三陸常磐ものの安全安心をわれわれ小売業が毎日の食を通してお客さんに提案していく。福島の魚、日本の魚が安全だよと言ってもらえるよう尽力していきたい」と述べて、引き続き、地元産の水産物を積極的に販売していくと応じました。