国の
重要無形民俗文化財で、
毎年7
月末に
行われてきた、
福島県相馬地方の
伝統の
夏祭り「
相馬野馬追」は、
厳しい暑さによる
人や
馬への
負担の
軽減のため、
来年から2
か月早い、5
月末に
実施される
見通しになりました。
今後、
祭りの
執行委員会が
文化庁などと
協議して、
最終決定することにしています。
平安時代から続くとされる、福島県相馬地方の伝統の夏祭り「相馬野馬追」は、かっちゅう姿の勇壮な騎馬武者が駆け回る様子が呼び物で、毎年7月末に開催されてきました。
ただ、ここ数年は厳しい暑さによる人や馬への負担が課題となっていて、祭りの執行委員会によりますと、ことしの祭りでは熱中症とみられる症状で11人が搬送されたほか、馬も111頭が暑さで救護され、少なくとも1頭が死んだということです。
このため、日程の変更を協議していた執行委員会は、27日の検討会で、来年から開催期間を2か月前倒しして、5月最後の土曜日から月曜日の3日間とする方針を決めました。
暑さに加え、梅雨や農家の繁忙期なども考慮したということで、執行委員会は今後、祭りの参加者などで作る保存会などとさらに検討した上で、文化庁とも協議して、最終決定することにしています。
執行委員長を務める南相馬市の門馬和夫市長は、「決定すれば、5月の涼しい時期に開催することになるので、多くの人に訪れてもらいたい」と話していました。