今月、中国・四川省で起きた洪水について、地元政府は情報の隠蔽(いんぺい)や虚偽報告があり、死者、行方不明者の数が大きく違っていたと明らかにしました。
四川省凉山州では21日、大雨による洪水が発生し高速道路の工事現場が巻き込まれました。
地元当局の当初の発表では、工事現場には労働者85人がいて、うち6人が行方不明になったと伝えられていました。
事故から10日目の30日、四川省政府は記者会見で「死者は4人で、行方不明者が48人いる」と説明しました。
また、当時、現場には201人がいたと明かしたうえで、建設に関わる会社が人数を過小に報告するなど情報の隠蔽や嘘があったと指摘しました。
四川省政府は、責任者ら5人を拘束し厳しく処罰するとしています。