中国当局ちゅうごくとうきょくは８月がつ３１日にち、住宅じゅうたくローンの要件ようけんを緩和かんわする施策しさくを発表はっぴょうした。中国政府ちゅうごくせいふが記録的低迷きろくてきていめいと資金難しきんなんに見舞みまわれる不動産市場ふどうさんしじょうの救済きゅうさいに乗のり出だす中なか、今回こんかいの措置そちは２５兆元ちょうげん（約やく５００兆円ちょうえん）の住宅じゅうたくローンに影響えいきょうを与あたえる可能性かのうせいがある。

中国人民銀行ちゅうごくじんみんぎんこう（中央銀行ちゅうおうぎんこう）と国家金融監督管理総局長こっかきんゆうかんとくかんりそうきょくちょうの発表はっぴょうによると、全国ぜんこくで頭金比率あたまきんひりつを初回住宅購入者しょかいじゅうたくこうにゅうしゃについては２０％以上いじょう、２回目かいめの購入者こうにゅうしゃについては３０％以上いじょうに設定せっていする。

北京ぺきんや上海しゃんはいなど住宅購入規制じゅうたくこうにゅうきせいを敷しいている都市としでは現在げんざい、初回購入者しょかいこうにゅうしゃの頭金比率あたまきんひりつが３０％以上いじょう、２回目かいめの購入者こうにゅうしゃが４０％以上いじょうとなっており、現行げんこうの要件ようけんから大おおきく引ひき下さげる形かたちとなる。

これに加くわえ、２軒目けんめの購入者こうにゅうしゃに対たいする住宅じゅうたくローン金利きんりの下限かげんを最優遇貸出金利さいゆうぐうかしだしきんり（ＬＰＲ、ローンプライムレート）プラス２０ベーシスポイントとする。現状げんじょうの下限かげんはＬＰＲプラス６０ベーシスポイント。

ＬＰＲは中国ちゅうごくで住宅じゅうたくローンや企業融資きぎょうゆうしの基準きじゅんとなる金利きんりで、中央銀行ちゅうおうぎんこうが毎月設定まいつきせっていする。

中国ちゅうごくメディアの第一財経だいいちざいけいが規制当局きせいとうきょくに近ちかい筋すじの話はなしとして報ほうじたところによると、新あらたな政策せいさくは住宅購入者じゅうたくこうにゅうしゃ４０００万人まんにん、住宅じゅうたくローン２５兆元ちょうげんに影響えいきょうする可能性かのうせいがある。この額がくは現在げんざいの住宅じゅうたくローン残高ざんだかの約やく３分ぶんの２に当あたる。