「超学歴社会」と言われる韓国では、一流企業に入るためには一流大学に入ることが必須とされている。誰もが将来の栄光を求めて、必死で大学入試に臨むわけだ。
ただ、ここ最近ではその潮流が変化してきているという。というのも、大学卒業後も就職しない若者が増えてきているのだ。
8月27日、韓国統計庁の経済活動人口調査青年層付加調査によると、15~29歳の青年人口841万6000人(5月基準)のうち、在学・休学生を差し引いた卒業者は452万1000人と集計されている。
ところが、その卒業者の内126万1000人が就職していないことわかった。
未就職者の半数以上に相当する53.8%は大学卒業者で、残る46.2%は高卒以下の卒業者だという。
特に問題となっているのは、就職自体を諦めてしまっているパターンだ。
なんと、卒業した未就職者の4人に1人(25.4%)が、就職試験の準備や求職活動すらしていないという。
また、仮に就職できたとしても、職場在職期間は平均1年6ヶ月と短い。会社を辞める理由としては、「勤労時間など勤労条件への不満」が45.9%で最も多く、次いで「契約期間終了」が14.7%、「健康・結婚など個人的な理由」が14.6%と続いた。