国債こくさいは、売うられると価格かかくが下さがって、金利きんりが上昇じょうしょうするという関係かんけいにあります。

長期ちょうき金利きんりの代表だいひょう的てきな指標しひょうとなっている10年ねんものの国債こくさいの利回りまわりは、ことし7月つき、日銀にちぎんが金利きんり操作そうさのより柔軟じゅうなんな運用うんようを決きめてから上昇じょうしょう圧力あつりょくが高たかまっています。

こうした中なか、日銀にちぎんの植田うえだ総裁そうさいが報道ほうどう機関きかんへのインタビューで、金融きんゆう政策せいさくについて年内ねんないに判断はんだんの材料ざいりょうが出でそろう可能かのう性せいがあり将来しょうらい的てきにマイナス金利きんりの解除かいじょを含ふくめさまざまな選択せんたく肢しがあると答こたえたという内容ないようが伝つたわり、市場しじょうでは金融きんゆう緩和かんわ策さくの修正しゅうせいが視野しやに入はいってきたという見方みかたも広ひろがりました。

これを受うけて長期ちょうき金利きんりの代表だいひょう的てきな指標しひょうとなっている10年ねんものの国債こくさいの利回りまわりは午前ごぜん中ちゅう、0.7％をつけ、2014年ねん1月つき以来いらい、9年ねん8か月かげつぶりの水準すいじゅんまで上昇じょうしょうしました。

市場しじょう関係かんけい者しゃは「マイナス金利きんり政策せいさくの解除かいじょが近ちかいのではないかという観測かんそくが広ひろがり、長期ちょうき金利きんりの上昇じょうしょう圧力あつりょくが強つよまっている。当面とうめんはさらなる金利きんりの上昇じょうしょうの余地よちを探さぐる展開てんかいが続つづきそうだ」と話はなしています。

長期ちょうき金利きんりは銀行ぎんこうが住宅じゅうたくローンの固定こてい金利きんりを決きめる際さいの参考さんこうにしています。

このところの長期ちょうき金利きんりの上昇じょうしょうを受うけて、大手おおて銀行ぎんこうの間までは9月つきに適用てきようする住宅じゅうたくローンの固定こてい金利きんりを引き上ひきあげる動うごきが相次あいつぎました。