沖縄県のアメリカ
軍普天間基地の
名護市辺野古への
移設工事をめぐって、
国は4
日を
期限に
工事を
承認するよう
県に「
指示」を
出しています。
玉城知事は、
最終的な
判断に
向けて4
日の
県議会が
終わったあと
幹部と
協議を
行うことにしています。
アメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市辺野古での軟弱地盤の改良工事をめぐって県が国と争った裁判では、先月沖縄県の敗訴が確定し、県には工事を承認する義務が生じています。
国は4日を期限に工事を承認するよう県に「指示」を出していて、期限が近づく中で玉城知事は3日夜、県庁で幹部らと協議しましたが結論は出ませんでした。
4日は最終的な判断に向け、県議会が終わったあと再び幹部と協議を行うことにしています。
工事を承認するかどうかをめぐっては、県庁内で司法の判断には従わざるをえないなどとして承認すべきだという意見がある一方、知事を支える県議会議員や支持者などからは4年前の県民投票で7割を超える反対の民意が示されているなどとして承認しない姿勢を貫くべきだという意見が強く、玉城知事は難しい判断を迫られています。
玉城知事はこれまでに「判決内容の精査や行政法学者などから寄せられたさまざまな意見について分析を進めている」と述べていて、今後の影響をぎりぎりまで見極めて最終判断するものとみられます。
玉城知事 県議会で国の工事承認について答弁せず
玉城知事は4日の午前中の県議会で、与党の議員から国の工事を承認するかどうか質問されましたが、答弁しませんでした。
玉城知事の代わりに、前川土木建築部長が答弁し「県は最高裁判所の判決を受けてどのような対応がとれるか検討している段階で、国の『指示』も踏まえながら対応していく」と述べるにとどめました。