チーム支えた37歳藤本が活躍 悲願の金メダルまであと1勝
大学生だった20歳のときに友人に誘われて車いすバスケットボールを本格的に始めました。ゴール下の力強いプレーとどこからでもシュートを決められる高い得点力を持つシューターとして頭角をあらわすと競技を始めてすぐの20歳で日本代表に選ばれて、2004年のアテネ大会に初出場し今大会まで5大会連続でパラリンピックに出場しています。
長年、大黒柱としてチームを支えてきた藤本選手は今大会を競技人生の集大成として位置づけ「自分を育ててくれたスポーツに結果で恩返ししたい。メダルを獲得し、車いすバスケットボールの歴史を変えたい」と強い覚悟をもって臨みました。
その思いは結果としても表れていて、今大会、予選リーグの1試合あたりの平均得点は12得点と、チームの攻撃の中心を担い、特に勝負どころの活躍が光りました。
準々決勝のオーストラリア戦では最終第4クオーターで10点のリードから2点差にまで迫られた場面で、藤本選手は経験をいかした落ち着きで3連続でシュートを決めて、日本男子初の準決勝進出に貢献しました。
試合のあと藤本選手は「まだ、私たちは何も成し遂げていない。メダル獲得を目標にしているチームにとっては通過点だ。コロナで苦しい状況の中、多くの人を元気づけられるようなプレーをして金メダルを目指したい」と力強く話していました。
そして迎えた準決勝のイギリス戦。藤本選手は第3クオーターに逆転のゴールを決めるなど勝負どころでチームに勢いを与えるプレーをして勝利に貢献しました。藤本選手が目指してきた悲願の金メダル獲得まであと1勝です。
《試合詳細》
第4クオーター
残り2秒
日本がタイムアウト
残り16秒
日本が得意の速攻から追加点 79-68
残り1分7秒
イギリスがフリースローなどを決めて74-68。
相手のシュートが決まらずリバウンドのボールを取った日本は再び速攻から得点し72-63。
残り3分44秒
イギリスがタイムアウト
残り3分50秒
相手のシュートが決まらずリバウンドのボールを取った日本は速攻から得点し70-63。
残り4分32秒
相手選手のファウルで日本がフリースローを得て、鳥海選手が2本中1本を決めて68-63。
残り6分22秒
プレーイングコーチのチャウドリー選手のこの試合24点目のシュートが決まり63-59。
残り7分45秒
香西選手のシュート決まり59-52
ここまで香西は7本シュートを打って5本成功。
残り9分51秒
香西選手がスリーポイントシュートを決めて55-48と点差を広げる。
第3クォーター 日本が逆転 52-48
残り1分34秒
日本は香西選手がフリースローライン付近からのシュートを決めて52-46と日本が6点差に。ここまで日本は3連続得点。
残り4分34秒
速攻から相手陣で3対2の展開を作り古沢がゴールを決めて46-44
速攻による得点機会は日本の14点に対しイギリスは2点と日本が大きく上回る。
残り6分59秒
藤本が2ショットのフリースローのうち1本を決めて44-40
残り6分59秒でイギリスがタイムアウト。
両チームが点を取り合う展開ながら日本は粘り強いディフェンスで得点を許さない。
残り8分49秒
鳥海がゴールを決めてこれで37-36と日本が逆転。
残り9分28秒
後半最初の得点は日本 川原のシュートが決まりこれで1点差
第2クォーター 日本差をつめて3点差に 日本33-36イギリス
藤本選手がスリーポイントシュートを決めて33-36と3点差に。
日本のスリーポイントシュートのここまでの成功率は6本中4本と67%。
残り1分52秒
赤石選手が速攻からシュートを決めて30-36。
残り4分16秒
赤石選手がスリーポイントを決めて28-32と4点差に詰め寄る。
残り5分ほどのところで日本はフリースローが決まり25-32。
その後イギリスがタイムアウト。
残り5分43秒
チャウドリー選手がスリーポイントシュートを決めて再び10点差に。
残り7分46秒
香西選手がチーム最初のスリーポイントを決めて追い上げ18-25とする。
その後両チームは点を取り合う展開に。
第1クォーター 日本15-23イギリス
日本はその後フリースローで1点を奪われるも秋田選手のスリーポイントシュートで同点に。
開始11秒で最初の得点はイギリス ウォーバートン選手のゴール
午後8時45分に試合開始 1クォーターは10分間。