台風に先行して九州南部では前線の活動が活発になり、宮崎県日南市油津では、午前8時50分までの1時間に56.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
また、宮崎空港では、16日午前11時までの72時間の雨量が500ミリを超える大雨となっています。
これまでに降った雨で宮崎市と日南市では、土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されています。
局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。 17日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、 ▽九州北部で200ミリ ▽四国で180ミリ ▽九州南部で150ミリ ▽近畿で100ミリ ▽東海で80ミリとなっています。 さらに、18日昼までの24時間に降る雨の量は、 ▽東海で300ミリから400ミリ ▽九州北部、四国、近畿、関東甲信で200ミリから300ミリ ▽中国地方と北陸で100ミリから200ミリ ▽九州南部と東北で100ミリから150ミリと予想されています。 17日にかけて予想される最大風速は、 ▽九州北部で25メートル ▽四国、中国地方、近畿で23メートル ▽九州南部で20メートル 最大瞬間風速は、 ▽九州北部、四国、中国地方、近畿で35メートル ▽九州南部で30メートルなどとなっています。 18日は、北日本や東日本の広い範囲で風が強まり、海上はうねりを伴ったしけとなる見込みです。 気象庁は土砂災害や暴風、高波、高潮などに警戒し、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
夜になってからの行動は非常に危険です。 災害に備える準備の時間「リードタイム」を確保して、16日の明るいうちに必要な対策を進めてください。 あらかじめ地域の災害の危険性は、自治体のハザードマップなどで確認できますが、2年前の台風19号「東日本台風」では、台風の接近・上陸後にアクセスが集中し、ウェブサイトを閲覧できなくなった自治体もありました。 特に、お年寄りや体の不自由な人など、避難に時間がかかる人は、早めに安全な場所へ移動できるよう準備を進めるなど、自治体の情報などに従って早めの安全確保をしてください。
17日は西日本 18日は広範囲で風雨強まる
夜の行動は非常に危険 明るいうちに備えを