アメリカ西部カリフォルニア州では、巨大な木が生い茂ることで知られるセコイア国立公園で山火事が発生し、「世界で最も大きな木」に焼失の危機が迫っています。
セコイア国立公園では9日、落雷で山火事が発生しましたが、険しい地形のため消火活動が進んでいません。
火はこれまでに36平方キロメートルを焼き、アメリカメディアによりますと、樹齢2200年と言われ世界で最も体積が大きい「シャーマン将軍の木」など高さ80メートルに達する針葉樹のセコイアが生い茂るエリアまで1.6キロ以内に迫っています。
セコイアは山火事の熱によって松ぼっくりのように「球果」が開くことで種がばらまかれ繁殖し、樹皮も厚く熱に強いとされますが、近年の干ばつの影響などで山火事の炎が高温となり、火の勢いも激しくなったため焼失の危険が高まっているということです。
カリフォルニア州では7月に発生した山火事が史上2番目の規模に達するなど、今年も被害が深刻になっています。