ロンドンのあるイングランドでは、これまで各国の感染状況を踏まえて、入国者を国別に3段階に分けて水際対策を行ってきましたが、イギリス政府は、国内でワクチンの接種が進んだことを受けて見直し、「赤」と「それ以外」の2段階に簡略化して規制を緩和することを明らかにしました。
来月4日からは、日本を含む「赤」以外の国からの入国については、ワクチンの接種を完了していれば、これまで義務づけられてきた事前の検査は必要なくなります。
また、現在は有効とされていない日本やシンガポールなど一部の国や地域のワクチンの接種証明も認められることになり、接種を完了していれば入国後、10日間の隔離は必要ないとしています。
接種を完了していない場合は、事前の検査や10日間の自主隔離が必要となります。
一方、ブラジルやインドネシアなど「赤」に分類された国からの入国はイギリス国籍の人などに限られています。
イギリスでは新型コロナウイルスの感染対策で厳しい水際対策が続いてきたことから、航空産業や旅行業界は大きな打撃を受けていて、ワクチン接種が進んだことを受けて見直しを求める声が強まっていました。