日本の領域や排他的経済水域には飛来していないと推定され、これまでのところ、日本への直接の影響は確認されていないということです。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとすれば変則的な軌道で飛行したあと、日本の排他的経済水域の内側に落下したと推定されている今月15日の発射以来です。
防衛省は引き続き飛んだ距離や落下地点などについて情報の分析を進めています。
水産庁によりますと午前9時時点で、被害の情報は入っていないということです。
北朝鮮は、各地の代表からなる最高人民会議を28日に開催すると予告していて、これに合わせた発射で国威の発揚につなげるねらいもあるとみられます。 韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が28日午前6時40分ごろ、内陸から東に向けて飛しょう体1発を発射したことを明らかにしました。 韓国軍は、アメリカ軍とともに詳しい情報の収集や分析を急ぐとともに、追加の発射に備えて警戒と監視を続けていると説明しています。 北朝鮮は今月に入って、11日と12日に新たに開発した長距離巡航ミサイルの発射実験に成功したと発表したほか、15日には、西部のピョンアン(平安)南道ヤンドク(陽徳)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域の内側に落下したと推定されています。 北朝鮮は、各地の代表を首都ピョンヤン(平壌)に集めて、ことし1月以来となる最高人民会議を28日に開催すると予告しています。 これに合わせて再び飛しょう体を発射することで、経済制裁や新型コロナウイルスの影響で経済が打撃を受ける中、国威の発揚につなげるねらいもあるとみられます。 また、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が先週、相次いで談話を発表し、アメリカと韓国に対して敵視政策の撤回を求める一方、条件付きで南北首脳会談を再び行う可能性にも言及しました。 北朝鮮には、国連総会で北朝鮮の代表が演説を行うタイミングも念頭に、米韓両国に揺さぶりをかけたい思惑もありそうです。
防衛省によりますと、前回は、北朝鮮内陸部から2発の弾道ミサイルが発射され、変則的な軌道でおよそ750キロ飛行し、石川県能登半島沖の舳倉島の北、およそ300キロの排他的経済水域に落下したと推定されています。 北朝鮮はおととし、13回、合わせて25発の弾道ミサイルなどを発射し、去年は3月の1か月間で4回、合わせて8発の発射が確認されていました。
北朝鮮はおととし、短距離弾道ミサイルなど合わせて25発を発射し、去年は短距離弾道ミサイルを合わせて8発発射しました。 そしてことしは3月21日に西部のピョンアン(平安)南道オンチョン(温泉)付近から巡航ミサイルと推定される2発を発射したのに続き、同じ月の25日には東部のハムギョン(咸鏡)南道ハムジュ(咸州)付近から日本海に向けて弾道ミサイルを2発発射しました。 さらに今月は11日と12日に新たに開発した長距離巡航ミサイルの発射実験に成功したとしているほか、15日に西部のピョンアン(平安)南道ヤンドク(陽徳)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域の内側に落下したと推定されています。
水産庁「日本の漁船に被害の情報なし」
韓国軍 米軍とともに情報収集や分析急ぐ
弾道ミサイルを発射ならば今月15日以来
最近の北朝鮮のミサイル発射